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福島の震災記憶を次世代へ、「15歳のバトン」公式アプリを提供開始

株式会社福島民報社が、ふくしま震災伝承プロジェクト「15歳のバトン」の公式アプリを提供(出典:株式会社福島民報社、以下同じく)

株式会社福島民報社は、ふくしま震災伝承プロジェクトの情報発信拠点として、福島の高校生をはじめ幅広い世代に向け、東日本大震災と原発事故の記憶や福島の現在を伝える「15歳のバトン」について公式アプリの提供を開始した。

15歳のバトンは、東日本大震災と原発事故から15年目となる2026年に始まった参加型プロジェクトである。震災の記憶や教訓を次世代へつなぎ、福島の過去と現在を知り、未来について考えるきっかけをつくることを目的としている。

公式アプリでは、未来へ残したい言葉や大切にしたい思いを募る1万人のメッセージ募集に参加できる。震災を経験した人だけでなく、当時を知らない世代や福島県外の人も投稿でき、集まったメッセージも閲覧できる。投稿された言葉は、福島の未来へ思いをつなぐ合唱曲の歌詞づくりに活用される。

また、プロジェクトで実施する高校生被災地視察の内容や参加者の声も掲載する。この視察は、高校生が被災地を訪れ、語り部との対話を通して福島の現在を自分の言葉で捉える取り組みだ。生徒が福島の歩みや現状について考え、自ら発信することを目的としている。

福島の過去・現在を知り、未来を考えるためのツールとして活用されることを目指す「15歳のバトン」の公式アプリ

2026年9月1日からは、福島県内の全88高校を3年かけて巡るリアルバトンリレーも始まる。県北、県中・県南、会津、浜通りの4地点から同時に出発し、メッセージ投稿用の二次元コードを印字したバトンを高校生が順番に受け継ぐ。生徒は震災への思いや未来への希望を専用サイトに投稿する。

公式アプリでは、バトンが現在どこを巡っているかを地図で確認できる。2029年3月には、バトンと集められたメッセージを双葉町の東日本大震災・原子力災害伝承館へ寄贈する予定だ。

プロジェクトに賛同する福島県ゆかりの著名人によるメッセージも掲載する。GRe4N BOYZのほか、引地洋輔さん、大林素子さん、髙橋ヒロシさん、長沢 裕さん、小林浩美さん、村上愛花さん、唐橋 充さん、あばれる君、コシノジュンコさんらのメッセージを紹介し、今後も随時更新するとしている。

さらに、2026年10月1日には、福島民報の震災記事データベースを活用した対話型AIチャットボットをアプリ内で公開予定だ。高校生による被災地視察の成果なども学習させ、震災を伝えるためのツールとして提供する。アプリは、iPhone版をApp Storeから入手でき、Android版は公式サイトで先行配付している。