子連れ旅「OLITABI」が東京都の子育て応援部門で優秀賞を受賞、“共助型の親子旅”が評価に

表彰式でスピーチする株式会社おりおり 代表取締役の堀 真菜実氏（出典：株式会社おりおり、以下同じく）

株式会社おりおりは、東京都が実施した「令和7年度 こどもスマイルムーブメント大賞」において、同社の親子旅サービス「OLITABI（おりたび）」が子育て応援部門の優秀賞を受賞したと発表した。

OLITABIは、未就学児を持つ複数の家族が一緒に旅を楽しむことで、育児の負担を軽減しながら体験をシェアできる仕組みを持つ旅行サービスである。旅行前からSNSを通じて参加家族同士が交流し、宿泊施設の貸し切りや子供の生活リズムに合わせた配慮などがなされている点が高く評価された。

未就学児を持つ複数の家族が一緒に旅を楽しむ「OLITABI」

また、旅先での自然体験やほかの家族との触れ合いによって、子供たちの主体性や協調性、自信といった非認知能力の育成にもつながる点も表彰理由の1つである。

サービスの背景には、共働きや核家族化が進む中で、孤独や孤立を感じやすい子育て環境の問題がある。厚生労働省や内閣官房の資料でも、社会全体でのつながりの重要性を指摘しており、OLITABIはこうした課題の解決を目指す実践例として位置付けられている。

株式会社おりおりは、これまでに国内外で多様な親子向けツアーを企画し、約800名の親子が参加している。いずれかの保護者が一人で子供を連れて参加する「ワンオペ参加」も多く、複数家族で支え合う仕組みにより「これまで一家庭では挑戦できなかった旅や体験が実現した」との声が多数寄せられているという。

参加者から寄せられたメッセージ

株式会社おりおり 代表取締役 堀 真菜実氏

同社は2023年10月に設立され、代表取締役の堀 真菜実氏は保険会社や観光系スタートアップでの経験を経て、子育て期の孤立を少しでも軽減し、親子が安心して多様な体験に挑戦できる環境をつくりたいという思いから同サービスを立ち上げた。

堀氏は、「旅の中で自然と生まれる『支え合い』や『人とのつながり』は、子供にとって成長の機会であると同時に、親にとっても心を支えてくれる大切な力になる」とコメントしている。