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麻布大学附属高校、Monoxerの導入で学力向上と教員の業務効率化を実現

モノグサ株式会社が、「Monoxer(モノグサ)」を導入した麻布大学附属高等学校の取り組みと成果を公表(出典:モノグサ株式会社)

モノグサ株式会社は、同社が提供する記憶のプラットフォーム「Monoxer(モノグサ)」を導入した、麻布大学附属高等学校(神奈川県相模原市)における取り組みと成果を2025年11月26日に公表した。

Monoxerの導入後、同校では古文・漢字分野の全国模試平均点が全国水準を上回る結果となっている。特に授業内で5分間のMonoxer利用時間を設けるほか、自習時間の最初に活用を促す工夫が功を奏した。これにより、「Monoxerをやるのが当たり前」という空気が教室内に広がり、学習の習慣化が進んだという。

麻布大学附属高等学校の生徒がMonoxerを利用する様子(出典:モノグサ株式会社)

また、学習の進捗が%で表示される仕組みにより、生徒の間に自然な競争意識が生まれた。加えて、教員がリアクション機能で生徒に「いいね!」などのスタンプを送ることもでき、生徒のモチベーション維持に役立っている。学習データが可視化されることで定量的な評価が可能となり、これまで教員が手作業で行っていた小テストの作成や採点の時間も大幅に削減された。

同校では、学びを無理なく日常に取り入れるため、授業と自習でMonoxerを活用。漢字の書き取りでは、教員が「ちょうどいい負荷」を設定し、生徒が無理なく続けられる分量を維持することで、学習を継続しやすいように工夫した。

同校の横山麻美教諭は、基礎的な反復学習を効率化すれば、教員が「本来伝えたかった教科の面白さ」を生徒に届ける時間が増えるとして、「生徒が『勉強=義務』ではなく、『楽しいからやる』と感じられる環境を学校全体で作っていきたい」とコメントしている。