ニュース

Monoxer、小学校と中学校の学習データを連携し、「中1ギャップ」の解消をめざす

墨田区立の桜堤中学校と梅若小学校で取り組みを開始

モノグサ株式会社は、墨田区立桜堤中学校(以下、桜堤中学校)と墨田区立梅若小学校(以下、梅若小学校)が2023年度より、同社が提供する記憶定着のための学習プラットフォーム「Monoxer」を活用した取り組みを開始したことを発表した。

同一地域にある2校がMonoxerの学習データを連携することで、梅若小学校から桜堤中学校に進学した際に適切な指導を行い、学習における❝中1ギャップ❞解消を目指す。

中1ギャップとは、小学校から中学校へ進学する際に新しい生活や学習環境の変化から起こる問題全般を指す。特に公立学校では、小学校での学習傾向を中学校の教職員が定量データで客観的に把握することは難しく、定性的な情報に基づいて指導を実施している。

この中1ギャップを解消するために、桜堤中学校と梅若小学校はMonoxerの学習データ連携を開始する。これにより、学習における定量データも用いて、生徒の学習指導に向き合うことが可能になる。

桜堤中学校では2022年11月、梅若小学校では2023年1月よりMonoxerを利用している。Monoxerでは、児童・生徒の学習データを記憶情報として「個人ごと」に記録・持ち運びを可能としている。そこで、梅若小学校から桜堤中学校へ進学する生徒については、同一のMonoxer IDを継続して利用することになる。

これによってMonoxer IDに紐づく記憶情報を基にした学習データ連携が完了し、中学校の教員は小学校での学習事項について現状の定着度合いや予測される忘却状況を数値として把握することが可能になる。

これらのデータに基づいて、必要な学び直しのための課題への取り組みを促し、質疑などの対応体制を整えるなど生徒一人ひとりの学習傾向に合わせた指導体制の早期確立を目指す。

なお、期中の継続的な小中学校間でのデータの共有は行いつつ、具体的な連携内容については随時検討を進める。