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夏休みの外遊び時間「30分未満」が約4割、PAPAMO調査
2025年10月14日 10:30
PAPAMO株式会社は、全国の保護者380名を対象に実施した「猛暑による今年の夏休みの外遊びへの影響」の調査結果を2025年10月10日に発表した。
調査では、今年の夏休み(7月~8月)における子供の1日あたりの外遊び時間が「30分未満」と回答した保護者が39.7%にのぼり、さらに「1時間未満」が35.8%と、合計で約7割が短時間の外遊びにとどまっている。
春や秋と比較した外遊び時間の変化を聞いたところ、「大きく減った」(26.3%)と「やや減った」(27.6%)を合わせ、保護者の53.9%が「外遊び時間が減った」と回答しており、家庭での子供の外遊びが制限される傾向が見られた。
外遊びの減少理由として、82.4%の保護者が「猛暑(高温)や熱中症の心配」と答え、安全面の懸念から子供の活動をを控える傾向が明らかになった。ほかにも「室内遊び(ゲーム・動画など)が増えた」(16.6%)、「子供が外で遊びたがらない」(12.2%)といった理由も挙がっている。
教育現場においても影響は大きい。学校や園において、外遊びや運動活動の「中止・短縮」が46.3%にのぼり、「体育授業」(37.3%)、「部活動・スポーツクラブ」(33.7%)、行事(運動会・プール・キャンプ)も3〜4割が中止または短縮といった回答が寄せられた。
外遊びの減少に伴う保護者の懸念としては、「体力や持久力の低下」が46.8%で最多だった。ほかには「発達への影響」(21.6%)、「集中力・学習への影響」(18.4%)など、発達や学習など生活全体への影響を懸念する声が挙がっている。
PAPAMO代表取締役の橋本咲子氏は、「外で思いきり遊ぶという当たり前の光景が失われつつあり、気候変動は子供の発達機会を密かに奪っている」とコメント。運動×テクノロジーで発達支援を行う「へやすぽアシスト」の会員からは、「暑い夏が長く続き、外で遊べないため、運動不足が心配で入会した」といった声が多数寄せられているという。
PAPAMOは、オンラインで発達支援・運動指導を届けることで、気候や地域の制約に左右されない「新しい発達のインフラ」を構築する方針だ。
調査名:猛暑による今年の夏休みの外遊びへの影響調査
調査主体:PAPAMO株式会社
調査方法:インターネット調査(クロス・マーケティング社「QiQUMO」を利用
調査対象:就学前(年少)〜中学3年生までの子供を持つ全国の保護者
有効回答数:380名
調査期間:2025年9月30日〜10月7日
※割合は小数点第2位を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合がある