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ペットロスと向き合う物語『ぼくとコテツの最後の3ヵ月』発売

株式会社Gakkenが、書籍『ぼくとコテツの最後の3ヵ月』を発売

株式会社学研ホールディングスのグループ会社、株式会社Gakkenは、『ぼくとコテツの最後の3ヵ月』を2025年8月1日に発売した。同書は、ずっと一緒に暮らしてきた愛犬との別れや、その悲しみを受け入れ、前を向けるようになるまでの回復を描いた物語である。

本作の主人公は小学5年生の颯太。大好きなサッカーに打ち込む日々を送りながら、兄弟のように育った13歳の柴犬・コテツと暮らしている。年老いたコテツは散歩もままならない日が増えていたが、颯太はサッカーの練習を優先し、次第にコテツとの時間が減っていく。

颯太との散歩が大好きな柴犬のコテツ

ある日、コテツが突然体調を崩す。かかりつけの動物病院での診断はリンパ腫で、治療も難しい状態と獣医師に伝えられる。家族はセカンドオピニオンを受け、抗がん剤治療を選択。颯太はサッカーを一時中断し、コテツと過ごす日々を最優先にする。回復の兆しを見せるコテツだったが、その時間は限られていた。

シニア犬なりに元気に見えていたコテツだったが……
颯太と家族はコテツとの一日一日を大切に過ごす

同書では、ペットとの別れの悲しみだけでなく、命の重さや支え合いの大切さも描かれている。巻末には、獣医師の江本宏平氏監修によるコラムも掲載し、シニア犬のケアやペットロスの向き合い方について理解を深める内容となっている。イラストも多く、子供が理解しやすいように工夫している点も特徴だ。

イラスト付きのコラムでペットケアや心のケアを学べる

著者は槻木こえだ氏、カバーと本文イラストはくまおり 純氏、コラムイラストは関谷由香理氏が担当。定価は税込1,430円で、全国の書店およびオンラインストアで販売されている。

同書は、実際にペットとの別れを経験した子供だけでなく、子供の気持ちに寄り添いたい大人にも適している。読書感想文の題材としても活用できる1冊であり、ペットと暮らす家庭にとって、命や別れについて話し合うきっかけとなることを期待できるとしている。

書誌情報

書名:ぼくとコテツの最後の3ヵ月
監修:江本宏平
著者:槻木こえだ
カバー・本文イラスト:くまおり 純
コラムイラスト:関谷由香理
発売日:2025年8月1日
定価:1,430円(本体1,300円+税10%)
判型:四六判
ページ数:278ページ
ISBN:9784052061820
発行:株式会社Gakken