ニュース
大日本印刷、メタバース空間を利用したラーニングシステムの無料体験版を提供
2025年7月17日 12:15
大日本印刷株式会社のXRコミュニケーション事務局は、同社の提供する3Dメタバース空間を採用した「メタバース空間を利用したラーニングシステム」について新機能を追加、新機能を含むサービスを体験できる無料体験版の提供を開始した。
同システムは、画面共有による学習支援やアトラクション機能に加えて3Dアバターが登場する。新機能では38種類の3Dアバターを追加し、児童生徒の多様なアイデンティティを表現可能とした(体験版では、新アバターを18種類まで利用可能)。さらに「ホワイトボード機能」「ライブカメラ・画面共有機能」を搭載してコミュニケーションを促進、学びのサポートを強化している。
また、3Dアバターを通じて対話をすることで、意志や感情をうまく伝えられない児童生徒でもコミュニケーションが可能。「わからない」といったリアクションを3Dアバターで表現することで、能動的な行動が促進されるという。さらに、登録ユーザーだけのクローズドな環境とするため、個人情報とはひも付けずに入室用のIDとパスワードを発行する。
提供する3Dメタバースはパソコンからアクセスでき、児童生徒に貸与されるGIGAスクール端末でも動作可能だ。
なお、「メタバース空間を利用したラーニングシステム」はこれまで、東京都の「バーチャル・ラーニング・プラットフォーム事業に係るプラットフォーム構築・運営組織」や静岡県の「令和6年度バーチャルスクール構築等業務委託」において採択。3Dメタバース内のコミュニケーションによって子供たちに変化や、ポジティブな反応があるなどの成果が上がっているという。
東京都が実施した自治体へのアンケートでは、「家に引きこもっていた児童生徒が適応指導教室に通えるようになった」「高校受験合格のモチベーションにつながった」「将来の夢を考えるきっかけになった」などの回答が寄せられている。