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アドビ、Adobe Creative Cloud製品に関する100以上の新機能を発表
2024年10月15日 06:30
アドビ株式会社は、クリエイティビティカンファレンスのAdobe MAXを開催し、Adobe Creative Cloud製品に関する100以上の新機能を2024年10月14日(米国時間)に発表した。
これらの新機能は、安全に商用利用ができるように設計された生成AI「Adobe Firefly」を通じて創造力や生産性を向上させることを目指しており、新たに「Adobe Firefly Video Model(ベータ)」を追加する。
Adobe Firefly Video Model(ベータ)は、Adobe Premiere Proに組み込まれ、テキストや画像から動画を生成するほか、ビデオクリップの拡張やスムーズな場面切り替え効果の作成ができる。
そのほか、Adobe Photoshopでは、画像から不要な人物や物を削除する「不要な物を検出」、アイデアやデザインコンセプトを再考できる「生成ワークスペース(ベータ)」、Adobe Firefly Image 3 Modelを搭載した生成塗りつぶし・生成拡張・類似を生成・背景を生成といった機能が正式リリースされた。
Adobe Illustratorでは、任意のパスに沿ってオブジェクトを素早く吸着・整列・移動できる「パス上オブジェクト」のほか、強化された「画像トレース」、Adobe Firefly Vector Modelを搭載した生成塗りつぶし(シェイプ)などの機能を発表している。
今回同社が発表したAdobe Expressの最新アップデートでは、クリエイターの制作活動を支援するさまざまな機能を提供する。
主な新機能は、以下の通り。
●Adobe Expressに提供される主な新機能
機能名 | 概要 |
---|---|
すべてをアニメート | ワンクリックでAIがコンテンツ内の見出しやボタンを検出し、テキストや画像などの要素をアニメーション化して強調する |
流し込みテキスト | 複数ページの文書やパンフレット、チラシなどのテキストボックスを並べ替えたり、複数のテキストボックスを連結したりすることで、手軽に美しいレイアウトを組むことができる |
手書きの追加 | 手書きの文字やイラストを追加し、風合いのある洗練されたデザインに仕上げられる |
プレゼンテーションの編集 | 既存のPowerPointファイルを読み込んでグラフや表を追加したり、スライドを非表示にしたりできる(モバイルアプリでも動作をサポート) |
Lightroomとの連携 | Adobe Express内でLightroomライブラリの写真を確認して配置できる |
InDesignファイルの読み込み | Adobe PhotoshopやIllustratorのファイルに加え、InDesignファイルの読み込みに対応。レイヤーを保持したまま、Adobe Express上で編集が可能 |
拡張してサイズ変更 | 目的や用途に応じてサイズを変更し、余白を生成拡張で埋めることで、各用途に合わせて簡単にコンテンツを最適化できる |
一括作成 | さまざまなデザインのバリエーションを一括で作成できる |
書き換え | ワンクリックで文体や文章の長さを変更できる |
翻訳 | フォーマルやカジュアルなどの文体を選択し、テキストを46言語に翻訳できる |
また、同社は次世代の学習者や教員を対象として、Adobe Expressを活用したAIリテラシーやデジタルマーケティングスキルの習得をサポートする取り組みも開始した。具体的には、既存の「Adobe Digital Academy」を拡大し、教育系パートナーや非営利団体との協力のもと、証明書の取得やトレーニングを提供する。