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役立つ教科1位は「算数・数学」、2000名の先生に聞いた調査結果を公開

児童生徒にすすめたいマンガは「SLAM DUNK」「ONE PIECE」

 ジブラルタ生命保険株式会社は、教員2000名を対象にした「教員の意識に関する調査2023」をインターネット経由で実施、その集計結果を公開した。なかでも、子供の頃には分からなかったが大人になって実は役立つことが分かった教科としては1位が算数・数学。児童生徒にすすめたいマンガは「SLAM DUNK」となった。

 調査では、校内で好きな場所といった質問から、苦労していること、子供のころ好きや嫌いだった教科や学習内容、大人になって役立つことが分かった教科、子供にすすめたいマンガや本、さらに教育現場へのAI導入までさまざまな項目を聞いている。

 校内で好きな場所は少数意見が多い中、2位以下を引き離して約35%が「教室」としたほか、2位が「職員室」、3位以下が「校庭・グラウンド」「図書館・図書室」「体育館」と続いた。好きな場所の理由としては子供たちと触れ合えるなどいった子供と接することができる点を挙げている。

校内で好きな場所
好きな場所の理由

 教員の仕事で苦労している点は、年代や学校種別、役職で傾向が異なるが、「授業の準備」が1位と多く、特に年代が若い教員ほど授業関係の項目で苦労している傾向にある。2位は「保護者とのコミュニケーション」となるが、管理職に限ってみれば1位となり、管理職ではまた「PTA関係の業務」も非管理職に比べて多くなっているなどの傾向が出ている。

教員の仕事で苦労している点は、年代や学校種別、役職で傾向が異なる

 また、子供のころに好き/嫌いだった教科では、好き/嫌いのどちらも「算数・数学」が1位、「体育」が2位という結果とった。教員によって科目の好き嫌いが大きく分かれていることがわかる。

子供のころに好きだった教科
子供のころに嫌いだった教科

 そして、大人になって実は役立つということがわかった教科については、1位が「算数・数学」で2位は「社会」、3位は「国語」となった。その理由としては算数が「買い物のときに割引などの計算に役立つ」「料理や手芸で役立つ(割合)」などとしているほか、社会では「現在の世界情勢を知るのに役立つ」など、社会生活に即してみての感想が聞かれ、もっと勉強したい教科については「英語・外国語」が1位で、2位の「社会」の2倍近くの挙げられている。

大人になってから役立つ教科の1位は算数・数学

 子供にすすめたいマンガや本については、マンガでは1位が「SLAM DUNK」、2位が「ONE PIECE」、3位が「ドラえもん」「はだしのゲン」となるが、SLAM DUNKは30代から50代まで1位となるが、60代では3位以内に入らず1位が「はだしのゲン」となるなど世代ごとの差が大きくなった。また、本については年代別で大きく傾向が異なるが、1位は「ハリー・ポッターシリーズ」となった。

子供にすすめたいマンガ
子供にすすめたい本

 「教員の意識に関する調査2023」は5月30日から6月5日までネットエイジアリサーチのインターネットモニター会員のなかから対象の人に大して調査を行い、有効回答から男女が均等になるように2000名を抽出した。調査の詳しい結果については、ジブラルタ生命保険株式会社のWebサイトでPDFファイルとして公開している。