ニュース

LINEみらい財団、SNS上での性被害等防止につなげる教材、和歌山県警と県教委と共同開発

中高生向けの教材で、全国で無償提供も

 一般財団法人LINEみらい財団は、和歌山県警察と和歌山県教育委員会に協力し、SNSにおける青少年の性被害等の防止を目的とした教材「SNSによる社会への発信を考えよう」を共同開発したと発表した。中高生向けの教材となり、和歌山県だけでなく全国で活用できるよう無償で提供する。

 教材は大きく3つの内容で構成される。「考えてみよう1 発信する際のリスク」で情報発信の際に気をつけることを考え、「考えてみよう2 犯罪のリスクの判断」では性的な写真の送受信を行った際に法や条例に抵触する恐れがあるかを考える。そして、「考えてみよう3 写真を要求されたら?」では、被害を防ぐための断り方や第三者へ相談する際のポイントを身につける。

 教材はワークショップ形式になっており、生徒たちが自ら考えグループで議論し、考えを深められるように設計されているという。提供される内容は授業用スライド、生徒用ワークシート、教員用活用の手引までがセット、すぐに活用できるという。

教材「SNSによる社会への発信を考えよう」のイメージ

 教材のダウンロードは、LINEみらい財団の申込みフォームから必要事項を送信すると、ダウンロード先が案内される。また、今回公開した「SNSによる社会への発信を考えよう」以外の教材も同時に申し込むこともできる。

 今回、LINEみらい財団らが「SNSによる社会への発信を考えよう」を開発した背景は、スマートフォンの普及で「自画撮り被害」などが問題となるなか、和歌山県警においてリスク啓発の実施が検討されてLINEみらい財団に依頼したことから。常葉大学講師の酒井郷平氏の協力のものとで、和歌山県警、和歌山県教委、LINEみらい財団が共同で開発した。