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TOEICの公式認定証をブロックチェーン技術でデジタル化
2023年4月のテスト結果より導入。2023年11月のテストより紙は廃止
2023年2月1日 06:40
日本でTOEIC Program(以下TOEIC)を実施・運営する国際ビジネスコミュニケーション協会(以下IIBC)は、TOEIC公開テストのOfficial Score Certificate(公式認定証)において、2023年4月の公開テストのテスト結果から、ブロックチェーン技術を活用したデジタル公式認定証を導入すると発表した。
デジタル公式認定証の導入にともない、2023年11月の公開テストから、紙の公式認定証は廃止する予定。IIBCによると、大規模検定試験におけるデジタル公式認定証の発行は日本初だという。
デジタル公式認定証には、株式会社サイバーリンクスが提供するブロックチェーンによるデジタル証明書発行サービス「CloudCerts」を採用した。CloudCertsは、ブロックチェーン証明書の世界標準規格「Blockcerts」に準拠している。
CloudCertsの採用により、暗号化された公式認定証がブロックチェーン上に記録され、改ざんできないデジタル公式認定証を付与できる。それにより、受験者と、デジタル公式認定証を受領する第三者の双方で、書類が改ざんされていないことを担保する「完全性」と、書類の発行元が正しいことを担保する「真正性」の確認が可能となる。
・対象のテスト
- TOEIC Listening & Reading公開テスト
- TOEIC Speaking & Writing公開テスト
- TOEIC Speaking公開テスト
- TOEIC Bridge Listening & Reading公開テスト
- TOEIC Bridge Speaking & Writing公開テスト
※団体特別受験制度(IPテスト)は対象外
・確認方法
- 登録メールアドレスにデジタル公式認定証のURLをメールで通知
- メールに記載のURLをクリックし、デジタル公式認定証を確認(下記画像参照)
※TOEIC Testsは会員ログイン後のページでもURLを確認できる
・機能
- PCやスマホで公式認定証がいつでも確認できる
- PDF版のダウンロードができる。PDFのQRコードを読み取ることで、デジタル公式認定証を確認できる
- 受験者や受領側(企業・大学など)でも発行元の確認や改ざんがないかを検証できる
・注意事項
- 2023年11月の公開テストより紙の公式認定証の発行は行わない。デジタル公式認定証のみ発行する予定
- 2023年3月以前の公式認定証はデジタル化されない
- 2023年11月以降の公開テストについても、紙の公式認定証が必要な方は再発行サービス(有料)を利用することで紙の公式認定証が入手可能
・デジタル公式認定証イメージ
※デザイン等は変更となる可能性がある