ニュース

テクノホライゾン、生体情報・心理データによる授業改善支援の研究を文科省から採択

 テクノホライゾン株式会社は1月17日、同社の研究テーマ「個別最適な学びへ導く生体情報・心理データによる授業改善支援」が文部科学省の令和4年度「次世代の学校・教育現場を見据えた先端技術・教育データの利活用推進事業」に採択されたと発表した。

 この研究では、GIGAスクール端末のカメラをセンサーとして、児童や生徒の脈波、瞳孔の状態、加速度など、科学的に心理状態を反映すると証明されている感情データを取得することで、そのデータから授業の集中度や興味度などを教員に提示し、継続的な授業改善を支援する。

 さらに、長期的な心理状況をデータとして可視化することで悩みを抱える児童や生徒の早期発見、いじめや不登校の予防、タイムリーな悩み相談に進めることも期待しているという。

 テクノホライゾンでは、児童や生徒の心理状況をライフログとして取得する試みはこれまでも実践されているが、児童や生徒本人の手動入力では正直に答えない恣意性の問題があったという。この研究で取得する感情データは意図的な制御が不可能で、心理状況を長期的に把握することが可能になったとしている。

 これらの実証研究はマルチモーダル感情認識技術を持つOlive株式会社のプラットフォームであるLaCauseと連携、日本教育DX研究会と知見を共有しながらテクノホライゾン・エルモカンパニーが全体を取りまとめた。