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TD シネックス、SaaS型学習管理システム「Canvas LMS」を国内で販売開始
2022年9月9日 06:40
TD SYNNEX株式会社は、Instructure,Inc.のクラウド型LMS(学習管理システム)「Canvas LMS 」を9月8日より販売開始した。
米本社TD SYNNEX Corporationが2022年6月にInstructureと提携したことを受けて国内での販売開始となった。日本でのLMS導入知見がありCanvas LMSにも詳しいレゾナント・ソリューションズ株式会社とともにサービスを展開する。
LMSとは、教育機関(管理者)や利用者(教員・学生)が、実際の講義やオンラインコースの学習資料にアクセスして管理でき、学修成果を達成するためのシステムだ。
Canvas LMSは、カスタマイズ可能なさまざまな講義教材の作成および管理ツールや、コース、受講者の利用状況の分析と統計、グループコミュニケーションツールが利用できる。講義や研修の録画・パソコンのスクリーンキャプチャ・プレゼンテーション画面・ビデオストリーミング配信・ビデオコンテンツを作成、登録できる「Canvas Studio」も利用できる。
また、Canvas LMSでは、1つの授業で対面授業とリアルタイムのオンライン授業、オンデマンドのオンライン授業を選択できるハイフレックス(Hybrid-Flexible)型授業にも容易に対応できるという。
Canvas LMSはオープンソース(OSS)でも公開されているが、今回提供するサービスはInstructureのSaaSとして提供される。以下はSaaSのみで提供される機能。
- モバイルアプリ(教員、学生で専用のモバイルアプリを使用できる)
- Canvas Studio(動画作成、動画配信、動画内でのテスト、ディスカッション)
- 新しい小テスト機能(LTIツールとしてCanvasと統合した新機能)
- MasteryPaths(学生の学習体験をカスタマイズ)
- 独自のSIS(学生データ管理システム)統合
- チャットツール(学生と教員がリアルタイムでのコミュニケーションを支援します)
- DocViewer(学生が提出した課題へのオンライン及びインラインフィードバック)
- QRログインコードの生成
- SCORMインポートツール
- Canvas カタログ(100以上のモジュール化されたスキルベースのコースを英語で提供)
- Commons(世界中で公開されてるCanvas教材の取り込みができます)
- Impact by Instructure(利用分析、条件設定でのメッセージ通知、サポート機能)
TD SYNNEXでは、同社提供による顧客メリットの例として次のものを挙げている。
- グローバルスタンダートのサービスを日本でも提供可能とする
- TD SYNNEX独自のシステムとの連携により、複雑なオペレーションの簡素化に努める
- 長年の Google for Education 導入支援実績から得た知見をもとに、 Google Classroom との連携を進める