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無花果もえぎフリースクール、岡山市内の複数の中学で出席扱いに認定

株式会社コノテの「無花果もえぎ フリースクール」への出席日が、2022年9月より、岡山市内の複数校の中学校における指導要録上の出席日として認定されることになった。

無花果もえぎフリースクールは、不登校の裏にある児童生徒の心の痛みに寄り添い、社会の中で子どもたちが自立をしていくための学校に並ぶ「もうひとつの居場所」を創っていくために2021年8月に立ち上げられたフリースクール。

小学校3年生から高校3年生を対象に、子どもたちが自分たちのペースで「やりたい」ことを見つけ、実現するための場所を提供している。月2回のカウンセリングと月1回の保護者との面談も行っている。

  • 岡山キャンパス所在地:岡山県岡山市北区駅元町 25-14
  • 津山キャンパス所在地:岡山県津山市二階町29 INN-SECT 3階
  • 料金:週1回プラン 22,000円〜(週1回のカウンセリング付き・オンラインでの毎日の交流あり)など
  • 対象:小学校1年生から高校3年生

活動内容は次のとおり。

  • 教科学習:学び直し・高校卒業資格の取得・進学支援など
  • プロジェクト学習:希望の職業の方との交流や職業体験
  • 遊び:マンガ2000冊、ゲーム(スイッチ・PS5)など
  • 課外活動:奉還町商店街での夏祭り、キャンプ、ハイキング、など

■出席扱い認定の背景

フリースクールなどを含む学校外の公的機関や民間施設に対して、文部科学省は学校や教育委員会、家庭や関係機関等との緊密な連携、情報共有、個々の児童生徒に応じたきめ細やかな支援策の策定を提唱している。

無花果もえぎフリースクールは、活動開始から約一年、文部科学省の定める「施設において相談・指導を受けた日数を指導要録上出席扱いとするために必要な要件」を満たし、岡山市内の複数校の中学校から出席扱いを認定された。

無花果もえぎフリースクールでは、今後も各校との連携を図り出席扱い認定を出してもらえる学校を増やすことで、子どもたちの選択肢を増やし、社会的自立に向けた支援を続けていくとしている。

■出席扱い認定の仕組み

出席扱いの認定を受けるには「不登校」の定義を満たし、いくつかの条件を満たす必要がある(以下コノテによる要約)。

【定義】

「何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、登校しないあるいはしたくともできない状況にあるために年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を除いたもの」

(文部科学省「不登校の現状に関する認識」より)

【条件】

学校外の施設で指導を受ける小中学生の場合:

  1. 保護者と学校との間の十分な連携・協力関係があること
  2. 支援しているのは、適応指導教室等の公的機関や適切と判断された民間施設であること(民間施設の場合は、校長と教育委員会による判断が必要)
  3. 公的機関や民間施設に通っている、もしくは相談・指導を受けていること
  4. 学校外での学習が適切と判断される場合、教師は評価を指導要録に記入したり、結果を生徒や保護者、施設に伝えるようにすること

(文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)別記1義務教育段階の不登校児童生徒が学校外の公的機関や民間施設において相談・指導を受けている場合の指導要録上の出欠の取扱いについて」より)

高校生の場合:

  1. 保護者と学校との間の十分な連携・協力関係があること
  2. 支援しているのは、適応指導教室等の公的機関や適切と判断された民間施設であること(民間施設の場合、校長が教育委員会と連携して判断する必要あり)
  3. 公的機関や民間施設に通っている、もしくは相談・指導を受けていること

(文部科学省「高等学校における不登校生徒が学校外の公的機関や民間施設において相談・指導を受けている場合の対応について」より)