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高校「情報I」の必履修化、保護者の認知度は?

アドビ、高校生と大学生の保護者対象にデジタルリテラシー等の意識調査を実施

「情報Ⅰ」の必履修化に関する意識

 アドビは、大学進学を志す高校3年生および大学1年生の保護者を対象にした「子どもの進路とクリエイティブスキルに関する調査」の結果を発表した。「情報Ⅰ」の必履修化は保護者の7割が認識するが、国立大学の受験科目であることは5割程度しか認知していない。また、高校での学びに重要と考えているのは「情報分析能力」、「課題解決の発想力/着想力」、「デジタルリテラシー(ITを使いこなせる能力)」となった。

「子どもの進路とクリエイティブスキルに関する調査」は、2022年6月30日から7月4日まで、大学進学を志している高校3年生・大学1年生の保護者を対象に、Webアンケート形式で行われたもの。回収サンプル数は1000。

 調査の背景として、現行の新学習指導要領では情報活用能力を言語能力と同様に「学習の基礎となる資質・能力」と位置づけていること、小学校でプログラミング教育が開始されたこと、2022年から「情報Ⅰ」が必履修化していることがあり、これを受けてアドビは保護者のデジタルリテラシー育成に対する意識の変化を調査した。

 調査結果の主なものとしては、まず、子供の性別によらず「文系理系を問わず子どもが学びたい分野を学んでもらいたい」とする回答が半数を占め、大学の場所等は「自宅から通える大学」の希望が1位となった。

進路選択について

「情報Ⅰ」が必履修化されたことは保護者の67%が認知しているものの、「情報」が国立大学受験の必修科目になったことは52%しか認知していなかった。

 また、高校での学びに重要と考える項目は1位に「情報分析能力」(52%)、2位に「課題解決の発想力/着想力」(47%)、3位に「デジタルリテラシー(ITを使いこなせる能力)」(43%)となった。

高校での学びに重要と考える項目

 そして、大学教育に保護者が期待することとしては1位に「学んだスキルを学生のうちから社会に役立てる経験をする」(57%)となっている。

大学教育に保護者が期待すること

 調査結果の詳細は、Webサイトからダウンロードが可能。8月2日から4日にかけて開催する「Adobe Education Forum 2022:未来をつくる教育のDX」においてもこの調査の詳細を紹介するという。