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ベネッセホールディングス、音とAIに強みを持つHmcommと資本業務提携

株式会社ベネッセホールディングスは、“音”から価値創造を目指す、国立研究開発法人産業技術総合研究所発ベンチャーHmcomm株式会社と資本業務提携契約を締結したことを発表した。

ベネッセによる「Digital Innovation Fund(DIF)」の取り組みの第2段となる。DIFは、教育・生活・介護領域やDX関連ベンチャー企業に出資するファンドだ。

Hmcommは、産総研発のベンチャー企業として、産総研独自の音声処理技術を基盤とした要素技術の研究/開発、ソリューション/サービスの提供を行なう企業。音声処理プラットフォーム「The Voice」と異音検知プラットフォーム「FAST-D」を基盤とし、「音から価値を創出し、革新的サービスを提供することにより社会に貢献する」を理念とする。データサイエンティストやエンジニアなど、AI開発にかかわる人材が多く所属していることも特徴とする。

Hmcommは、音により異常を検知する“異音検知システム”やAIによる自動応答・テキスト化ができる“音声認識・自然言語解析処理システム”のコア技術による「AI×音」の分野において強みを持つ。

一方、ベネッセグループは、「事業フェイズに合わせたDX推進」と「組織のDX能力向上」の2つのテーマにより、グループ全体のDX推進に取り組んでいる。ここで、Hmcommがベネッセが目指すDX推進に貢献すると考えて、資本業務提携にいたった。

今回の資本業務提携による今後の展開としては、まず、AI技術を用いた商品開発および業務効率・品質の向上がある。「進研ゼミ」「こどもちゃれんじ」「学校向けアセスメント」「介護」など、さまざまな事業におけるデータ利活用、AI 開発を推進・加速をはかる。また、音声認識技術を活用し、コールセンターの業務効率および対応品質の向上をはかる

そのほか、社内研修プログラムの実施も予定。データ分析やシステム構築における必要スキル獲得に向けた研修プログラムを企画・実施していく。