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Z世代はパソコン利用に回帰してきている?

Z世代学生の8割は、コロナ禍でPC利用が増加

NECパーソナルコンピュータ株式会社は、「Z世代」と総称される18~25歳の男女600名(うち学生300名/会社員300名)を対象として、Z世代のパソコンの使用実態に関するインターネット調査を実施した。

学生の8割がコロナ禍で「PCを使用する頻度/時間が増えた」と回答

新型コロナウイルスによって「新しい生活様式」が浸透してきた今、Z世代の10人に6人以上(61%)がPCを使用する頻度/時間がともに「増えた」と回答した。これをZ世代の学生だけに絞ると全体の8割が「増えた」と回答(グラフ1)。

グラフ1)コロナ禍におけるデバイス利用の変化

PCを使用する頻度/時間が増えたと回答したZ世代(373 名)に、その理由を尋ねたところ、1位が「リモート授業・オンライン授業」(50%)、3位に「学習の補助(学習関連の検索など)」(24%)が挙げられ、特に学習ツールとしてPCの利用が増えている。

また2位の「動画、音楽、画像の視聴・閲覧」(46%)という結果からは、スマートフォンと比較して画面サイズの大きいPC が、エンタメコンテンツの消費にも活用されていることがわかった(グラフ2)。

グラフ2)コロナ禍で増えたPC利用

Z世代はWEB会議ツールに「ノートPC」を選択

オンライン授業/リモートワークが普及した現在、Z世代の間でもWEB会議ツールを利用する機会は増加。WEB会議ツールには、全体の75%が「ノートPC」を使っている(グラフ3)。

グラフ3)WEB会議で利用するデバイス

その理由として、「画面が大きいため資料が見やすい」や「マルチタスクに向いている」という回答が多数寄せられた(グラフ4)。

グラフ4)WEB会議ツールでノートPCを使う良さ

加えて、オンライン授業/リモートワーク時のノートPCに求めるものとして、全体の52%が「処理速度」と回答。続いて「バッテリー駆動時間」(50%)、「起動の速さ」(45%)、「パソコンの軽さ(重量)」(42%)という結果になった(グラフ5)。

グラフ5)オンライン授業/リモートワーク時にノートPCに求めること

Z世代の8割「オンライン会議がスタンダードになっていく」

コロナ収束後の将来の働き方については、「自分の生活にあった働き方がしたい」(95%)に続いて、「リモートワーク/テレワークが選択できると良い」が87%、「オンライン会議がスタンダードになっていくと思う」が82%と、8割以上のZ世代がリモートワーク/テレワークやオンライン会議が、将来も続くことを想定していることがわかった(グラフ6)。

グラフ6)コロナ禍収束後の将来について

また、今後の就職・転職先を選ぶにあたってリモートワーク制度の有無について尋ねたところ、重要であると回答したZ世代は70%に及んでおり、リモートワークに対して前向きに考えていることが伺える(グラフ7)。

グラフ7)働く企業選びでリモートワーク制度があることの重要性

Z世代にとって「パソコンはなくてはならないもの」

Z世代に自分専用のノートPCについて尋ねたところ、9割以上(92%)が「自分専用のノートPCは必要だと思う」と回答(グラフ8)。自分専用PCを購入するにあたって重要視するポイントについては「処理速度」(58%)、「バッテリー駆動時間」(49%)、「保存容量」(47%)などが上位に挙がった(グラフ9)。

グラフ8)自分専用ノートPCの必要性(必要だと思うか)
グラフ9)自分専用PC購入時の重視点

また、Z世代に大学生活の必需品について選択肢の中から3つ選んでもらったところ、全体の72%が「ノートPC」と回答。この回答を学生と会社員に分けたところ、学生:83%、会社員:60%という結果になり、かつて学生であった会社員よりも、現在進行系で学生のZ世代のほうがパソコンの重要性を感じていることがわかった(グラフ10)。

グラフ10)大学生活の必需品

最後に、Z世代にとって「パソコン」とはどういうものかについて尋ねたところ、「なくてはならないもの」(91%)や、「自分を豊かにするもの」(85%)など、単に仕事や学習のためのツールではなく、生活に根ざした存在であることも、今回の調査から明らかになった(グラフ11)。

グラフ11)あなたにとってPCとはなにか