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外部連携で探究学習を持続、高校教員向け無償研修「SCOPE」を開始

一般社団法人Foraが、企業・行政・地域と連携しながら探究学習を持続させる仕組みを広げる教員研修プログラム「SCOPE」を開始(出典:一般社団法人Fora、以下同じく)

一般社団法人Foraは、高校の教員や地域コーディネーター、自治体の教育担当者を対象に、探究学習の継続性を高める教員研修「SCOPE」の募集を開始した。

SCOPEは、高校の総合的な探究の時間を一人の教員だけに頼らず、学校の仕組みとして持続するための研修プログラムだ。一般財団法人 三菱みらい育成財団の助成事業に採択されたことを受け、全国から研修の参加者を募集する。参加費は無料で、原則として2028年度まで3年間の継続を予定している。

Foraは、総合的な探究の時間の導入で教材や授業方法が増えた一方で、企業・行政・地域人材との調整や授業づくりを一部の教員が担い、教員の異動で探究学習が止まってしまう構造を課題視。こうした課題に対し、教員が外部と連携しながら持続できる仕組みを設計、運用できる力を育てる研修としてSCOPEを開始する。

同プログラムの基盤には、Foraが複数の学校で行ってきた伴走支援の実績がある。東京都立総合学科高校や東京都私立高校における4年以上の伴走実績では、初年度に外部連携を広げ、2年目以降はForaの関わりを段階的に減らし、教員が主導しながら同法人が助言する形へ移行したという。

同プログラムでは、さまざまなリソースを組み合わせ、学校組織が一体となって、子供たちの探究的な学びをプロデュースする「プロデューサー教員」の輩出を目指している。特に、教育委員会との連携や、予算措置を含む行政連携の進め方、外部事業者・NPO法人・企業・大学などの選定や交渉、カリキュラムへの組み込みと評価までを扱う。また、Foraの伴走先で実施する授業を参観し、自校での設計を考える実践体験も含まれる。

形式は全12回、6カ月間の継続型研修で、オンラインと対面集中研修を組み合わせる。参加する教員には、Foraの専任スタッフが月1回、個別に伴走するという。

研修と並行して、教員が月1回オンラインで集まる実践共有コミュニティも実施予定だ。同じ志を持つ教員が実践や壁を持ち寄って、互いに意味付けし合う場とし、「自分一人だけが違うことをやっているのではないか」と不安になる教員や、教員が学校で孤立しないようにするために実践を共有できるようにする。

第1期の研修は、2026年8月に第1回を予定している。募集人数は約20名で、高校の教員、地域コーディネーター、教育コーディネーター、自治体の教育担当者を募集。2026年7月17日(金)の23時59分が1次締め切りで、定員に余裕がある場合は2026年7月31日(金)まで応募を受け付ける予定だ。

十文字中学高等学校 教諭 飯島奈海氏

Foraが探究学習を伴走した、十文字中学高等学校 教諭の飯島奈海氏は、「生徒の探究が深まるほど専門性が高まり、自分たちのアドバイスが本当に適切なのかわからなくなっていた」とコメント。Foraによるサポートで「探究とは成果ではなく、どこまでもプロセスであること」に気付いたという。

飯島氏は、「『教員が生徒を導かなければいけない』『先生の言うことは正しい』と考えがちな学校ほど、外部と連携して風通しをよくすることが大切だと感じている」と述べている。