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葛飾区の小6が生成AIで新校舎をデザイン、実施設計に反映へ
2025年6月18日 10:30
東京都の葛飾区立東四つ木小学校は、新校舎の設計に活用するため、小学校6年生が生成AIを使い、教室前のオープンスペースのイメージパースを作成するワークショップを6月12日に行った。6年生が考えたオープンスペースのイメージは実際の設計に可能な限り取り入れるという。
6月12日に行ったワークショップでは、東四つ木小学校の6年生が12の班に別れ、班ごとのイメージをキーワードにして生成AIに読み込ませた。キーワードから作成されたパース画像から、イメージに近いものを選び、気になるところなどを話し合って修正を重ね、デザインを固めていった。
各班で作成したパース画像から、投票で人気作品を決定、みんなで考えた理想の空間を実際の設計に取り入れる。
今回のワークショップは設計事務所による企画で、実際に使う子供たちが学校にどのようなものを求めているのかを見たり聞いたりするためのワークショップだったという。
設計事務所では「『子供たちの、これしたい』をAIを使うことで画像化できるので、コミュニケーションを活発化できるツールとしてとても有効」「生成AIを活用することで、子供たちでも、誰でもデザインができるようになった」というワークショップの成果を挙げている。
設計が反映される新校舎は、2029年11月の竣工予定を目指している。東四つ木小学校は、旧木根川小学校と旧渋江小学校の統合で2025年4月に誕生したが、現在は旧渋江小学校の校舎を使っている。新校舎は旧木根川小学校跡地(葛飾区東四つ木一丁目10-1)に建設し、2030年1月から本格運用する予定だという。