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AIがあるのになぜ勉強するの?くもんの先生がズバッと回答!
子供からの難問に答えるサイト「まなびのすゝめ」を公開、KUMON
2024年9月19日 12:03
株式会社公文教育研究会(以下、KUMON)は、日々子供たちの学びに向き合っている「くもんの先生」が、子供たちの質問に答えるサイト「まなびのすゝめ」を、2024年9月17日(火)より公開している。それに関連して、同社は全国の小学1年生から4年生の子を持つ親400名を対象とした「子どもの疑問と教育に関する意識調査」の結果を公開した。
「まなびのすゝめ」では、子供たちが学び、成長するなかで生じる疑問を“まなびの難問”として、くもんの先生たちの回答集を紹介している。疑問には「AIが何でも答えてくれるのに、どうして勉強する必要があるの?」など、親が回答に困るような難しい質問も多く含まれている。
調査では、81.3%以上の親が「子供の質問に答えられなかったことがある」と回答。KUMONは「子供の発想から生まれる多種多様な質問に対し、どんな答えを用意する必要があるのか、親も悩んでいる」と分析している。
また、親が答えられなかった質問の具体例として「なぜ雨が降るときと降らないときがあるの?」「世の中のお金は全部でいくらあるの?」といった内容が挙がっている。子供の質問の種類を見てみると、1位が「生活の中の疑問」(84.8%)、2位「社会や自然の仕組みについて」(55%)、3位「勉強について」(52.3%)という結果になった。
また、3位の「勉強について」を選択した親が養う子供の学年は、小学校3年生と4年生が60%以上。KUMONは、子供の年齢が上がるにつれて学習の難易度が上がり、勉強についての疑問が増えていると考察している。
「勉強する意義を、子供に伝えられているか」という質問では、「伝えられていると思う」と答えた親はわずか13%と非常に少なく、約9割の親が勉強する意義を子供に明確に伝えられないことに悩んでいることがわかった。
一方、「まなびのすゝめ」にも登場した「AIが何でも答えてくれるのに、どうして勉強する必要があるの?」という質問には、約6割の親が「わからない」「答えられない」と回答。また、「翻訳機があるのに、どうして外国語を勉強する必要があるの?」という問いには、「答えられない」と回答した親が60.8%となった。
KUMONでは、調査の結果として多くの親が子供からの学びの質問に対し、「答えられる自信がない」「答えることができない、わからない」と感じていることを読み取っている。
さらに、答えられなかった質問が多かったなか、「じつは自分も疑問に思っている」と答えた親は全体の72%にのぼり、子供の質問に対する向き合い方の難しさがうかがえたという。
【調査概要】
名称: 「子どもの生活と学びに関する親子調査2015-2023」(第1〜9回)
調査テーマ:
- 調査内容 子どもの疑問と教育に関する意識調査
- 調査対象者 性別:男女 年齢:25歳~55歳
- 調査数 400人(小学1年から4年生の子を持つ親)
- 調査期間 2024年5月
- 調査方法 インターネット調査