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感覚過敏やパニック障害への対策となる商品をラインナップ

外部の刺激を遮断、カームダウンスペースの専門ストアがオープン

外部の刺激を和らげて心身を落ち着かせるカームダウンスペースやカームダウンボックスの専門ストアをオープン

 感覚過敏研究所を運営する株式会社クリスタルロードは、環境刺激に敏感な人が、外部の刺激を和らげて心身を落ち着かせるためのカームダウンスペースやカームダウンボックスの専門ストアをオープンした。同社によれば専門ストアのオープンは日本初。

 同ストアでは、感覚過敏研究所のオンラインストアに国内で入手できるカームダウンスペースやカームダウンボックスを商品ジャンルとしてまとめている。

布製でパーテーションにもなる「ファブリック・カームダウンハウス」

 カームダウンスペースやカームダウンボックスは、感覚過敏の人が外出先で音や光の刺激で疲れたときに休憩や避難場所として使える空間となる。防音や減音ができるカームダウンボックスから、デザイン性を重視したもの、段ボール製のカームダウンボックス、個室テント型など、さまざまなタイプの商品がそろっている。

 同研究所が2023年に実施したアンケートでは、感覚過敏のある人の81.9%が「感覚過敏が理由で外出をあきらめた経験がある」と回答したという。そのため、どのような感覚特性があってもアクセスしやすい社会にすることが多様性社会には必要で、カームダウンボックスやカームダウンブースの導入や設置が公共機関や企業に求められるとしている。

感覚過敏のある人は外出に不安を抱えている
JIS規格にも「カームダウン・クールダウンスペース」のピクトグラムが認定されている

 なお、所長の加藤路瑛氏は、自分の困り事である感覚過敏の課題解決に向き合い、12歳で起業して同社を設立。感覚過敏の啓発活動や商品やサービスの企画・開発・販売など行う感覚過敏研究所の事業に注力しているという。