ニュース

未踏ジュニア、2023年度のスーパークリエータ認定者を公開

一般社団法人未踏は、独創的なアイデアと卓越した技術を持つ17歳以下のクリエータ向け支援プログラム「未踏ジュニア」において、2023年度の採択プロジェクトの成果を発表するイベント「成果報告会」を11月に開催。中でも特に顕著な成果があったと認められたクリエータを「未踏ジュニアスーパークリエータ」として認定し、公式Webサイトで12月26日に公開した。

未踏ジュニアは、25歳未満を対象とした独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の人材育成プログラム「未踏IT人材発掘・育成事業」(以下、未踏)の関連事業として、対象年齢を17歳以下に引き下げたジュニア版の未踏IT人材発掘・育成事業プログラムとして、一般社団法人未踏が2016年に立ち上げた。

大学や研究室などの環境を活かしてプロジェクト提案書を洗練できる大学生・大学院生に比べ、そうした場を身近に持ちづらい小中高生は、未踏への応募件数・採択件数ともに少ないことが課題となっていたことが背景となって開始した。2018年以降は毎年100件以上の応募が続いており、これまでに110名以上のクリエータを採択・支援してきた。

未踏ジュニアに採択されると、未踏修了生らを中心に各界で活躍するエンジニアや専門家からのサポートや、開発資金、開発場所が提供され、特に顕著な成果を残すとスーパークリエータにも認定される。

2023年度の未踏ジュニア成果報告会の様子

2023年度は、110件の応募の中から以下の14プロジェクトが採択され支援を受けた(採択倍率:7.85倍)。中でも顕著な成果を残した12名(☆印)が「未踏ジュニアスーパークリエータ」として認定された。

・山本 規宰:Voice Genius - AI x ゆっくり解説

・伊組 烈火:A9N: HALを用いて移植容易性を実現するマイクロカーネル

・田中 魁:AI 4コマメーカー

・上田 蒼大:Be Free - 話せない人が自由に会話できるアプリ

・佐古 萌奈:人名攻撃力表示装置 - 梅田三世 (改)

・柴田 謙:HATO: 没入感を高める!? Nゲージ列車 全自動走行システム

・安枝 太基:ゼロから作るMotion Simulator

・原 瑞樹:新型独立ステアリング機構の開発およびそれを用いたAGVモジュールの開発

・吉田 光:niwango.js - 動画のコメントでプログラミング可能なニワン語の実行エンジン

・丹下 稔大:Stask - 学生の課題進捗を助けるアプリ

・小林 優太:Capitalens

・齋藤 淳平:3Dプリンタで作る自作モーター

・若狭 龍:Code Museum - 読むことだけに特化したソースコードエディタ

・鶴田 慈貴:lescued - AIで好みの曲を生成するシステム

なお、2024年度の未踏ジュニアは、2024年3月ごろに募集を開始する予定。