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同志社大学・NTT西日本・NTT EDX、生成AI活用実証事業を開始

生成AIを利活用した高等教育機関における学習環境づくり

生成AIを利活用した教育・学習支援に関する共同実証の事業における、3者の役割

西日本電信電話株式会社(以下、NTT西日本)、学校法人同志社 同志社大学、株式会社NTT EDX(以下、NTT EDX)は、生成AIを利活用した教育・学習支援に関する共同実証の事業を連携して実施し、新たな「教えと学び」の仕組みづくりに取り組むことを発表した。具体的には、高等教育機関における学生個別の学習ニーズに最適化された学習環境を提供する仕組みを構築し、生成AIを効果的に利活用できる学習のあり方の確立をめざす。

同志社大学では、2022年度から全学共通教養教育科目として「同志社データサイエンス・AI教育プログラム(DDASH)」を開始し、生成AI等の革新的情報化技術を正しく理解し、利活用できる人材育成に取り組んでいる。今回の実証事業では、DDASHの授業科目において、生成AI利用環境を整え、新たな教えと学びの仕組みを生み出す。

生成AIの利活用は主に4つで、学生への学習支援の仕組み、教職員の教育支援の仕組み、生成AIの回答を電子教科書・電子教材に限定した利用検証、生成AIの仕組みを学習向けにチューニングするノウハウの展開となっている。

生成AIを利活用した教育・学習支援に関する共同実証の事業の概要

生成AIは、AIモデルをセキュアな環境で利用できる「Azure OpenAI Service」を採用し、電子教科書は、NTT EDXが電子教科書・教材配信サービス「EDX UniText」にて提供する。生成AIと電子教科書の親和性は高く、効果的で利便性の高い学習環境を提供するとともに、学習状況を可視化できる。

また、電子教科書を生成AIの学習源として利用することで、生成AIが返す回答の正確性を検証し、AIを活用する学習環境の信頼性を高めるとしている。3者はこの実証事業を通して、学生個別の学習ニーズに最適化された学習環境を提供できる仕組みづくりに取り組むとしている。