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外国人保護者向け、PTAの機能を付加した多言語連絡システムを提供

PTA専用支援サービス「PTA’S」と凸版印刷

 PTA専用支援サービス「PTA’S」を提供する合同会社さかせるは、凸版印刷株式会社が開発した外国人保護者向けの多言語WEB連絡帳システム「E-Traノート」にPTA向け機能を付加したものを4月1日から提供する。

 さかせるが「PTA’S」の登録者などにアンケートを行ったところ、PTAお手紙の多言語対応について約90%が対応していないことがわかった。その一方で、文部科学省のデータでは日本語指導が必要な外国籍児童生徒は約5万人で増加傾向となり、児童生徒だけでなく保護者も取り残されていることが予想されるという。

PTAにおける多言語対応の現状

 そこで、さかせるでは凸版印刷の多言語WEB連絡帳システム「E-Traノート」にPTA向け機能を付加することで学校現場への多言語化対応を推進する。

 E-Traノートでは行事や持ち物などシーン別に定型文として多言語翻訳があり、必要に応じて選択して配信できるため、必要事項を正確に伝えることができる。

 今回、E-Traノートに「PTAの入会意思確認」「総会の議決」「ボランティア(お手伝い)募集」といったPTAならではの定型文を追加、「E-Traノート for PTA」としてリリースする。対応言語は英語、中国語、ブラジルポルトガル語、スペイン語、フィリピン語、ウルドゥ語、ベトナム語、ネパール語の8言語となる。

E-Traノート

 また、さかせるでは、2月20日の20時から機能説明会「【E-Traノート for PTA】でPTAから多言語化セミナー」をZoomによるオンラインで開催する。多言語対応の必要性から「E-Traノート for PTA」の説明などを行い質疑応答にも対応する。対象はPTAの役員や委員会、教員、学童保育など保護者を含めた支援に関わる人。参加費は無料だが事前に申込みが必要となる。