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学研エデュケーショナルが「α世代の勉強に関する実態調査」の結果を発表
子どもから机に向かう割合は19.8%だが、保護者の89.6%が子どもから向かってほしいと思っている
2023年1月12日 12:03
株式会社学研ホールディングスのグループ会社で、「学研教室」を運営する株式会社学研エデュケーショナルは、全国の年中から小学3年生までの長子を持つ20代~40代の保護者500名を対象に、「α世代の勉強に関する実態調査」を実施し、結果を発表した。
①最も自主的に勉強するのは、小学1年生(23.0%)、しないのは年中(4・5歳)と小学2年生(18.0%)
「子どもは普段自らの意思で机に向かい自主的に勉強をしていますか」と聞いたところ、「保護者から声をかけずとも自主的に勉強をしている」と答えた割合は19.8%だった。
一方で、「子どもに普段から自らの意思で机に向かい勉強してほしいと思いますか」と質問すると、「とてもそう思う」「ややそう思う」と答えた割合が、89.6%となり、保護者の理想と実態が、4倍以上離れているという結果となった。
また、子どもの年齢で比較すると、子どもが自分から机に向かう割合は、小学1年生が23.0%で最も高く、年中(4・5歳)と小学2年生が最も低く18.0%だった。
②塾に通わせているのは10人に1人、すでに通わせていると回答した方の中では小学1年生からが最多の29.1%
「現在あなたは子どもを塾に通わせていますか」と聞いたところ、「通わせている」と答えた割合は11.0%となり、約10人のうち9人が塾に通わせていないことがわかった。
また、現在は通わせていないものの、今後「通わせたいと思っている」保護者に「子どもが何歳の時から通わせる予定ですか」と質問すると、「小学3年生」と回答した方が19.7%と最も高い結果となった。
一方で、すでに通わせていると回答した保護者に「子どもが何歳の時から通わせていますか」と質問すると、小学1年生という回答が最も高く(29.1%)、小学校入学を機に、子どもを塾に通わせる保護者が多いことがわかった。
③保護者が最も子どもに身に着けてほしい能力1位は、「何事も自分でやりきろうとする力」(68.8%)
「現在子どもに身に付けてほしい能力はなんですか」と質問したところ、「何事も自分でやり切ろうとする力」が最も高く、68.8%となった。次いで高いのは「コミュニケーション力」で66.6%、その次は、「物事に集中して取り組む力」で60.4%となった。
④子どもの勉強の指導方法に関して悩んだことがある保護者は半数以上、中でも小学1年生・3年生の子どもを持つ保護者が60.0%
「子どもの勉強の指導方法について悩んだことがありますか」と質問したところ、「よくある」「ややある」との回答したが55.8%となり、半数以上が悩んだことがあることがわかった。
子どもの各年代で比較すると、「よくある」「ややある」と回答した年代が最も高かったのは、小学1年生と3年生で60.0%となった。入学を機に指導方法を悩み始める小学1年生と、ある程度学校にも慣れ高学年の境目になる小学3年生で悩み始めることがわかった。
⑤冬休みの宿題は休みが終わる7日未満から手をつける割合が最も高かった(34.6%)のに対し、夏休みは休みが終わる28日~35日未満が最も高い(28.2%)
「長期休み時、あなたの子どもが宿題に手を付けるタイミングはいつですか」と質問したところ、冬休みの平均は9.8日、夏休みは18.6日前と、比率でみると約2倍の差があることがわかった。
もっとも手を付けるタイミングが多かったのは、冬休みでは後半期間である「0〜7日未満」で34.6%、夏休みは前半期間である「28日~35日未満」で28.2%となった。夏休みは先に終わらせて休みを満喫する形となり、一方で冬休みは、夏休みと逆で先に満喫して最後に終わらせることがわかった。
⑥「友達作りよりも学力の方が心配」と回答した保護者は全体の45.0%とほぼ半数、中でも小学1年生の保護者は52%が心配
子どもについて『友達作りよりも学力の方が心配だ』と思いますか」と質問したところ、「とてもそう思う」「ややそう思う」との回答が45.0%とほぼ半数近くとなった.
子どもの各年代で比較すると、最も高い割合になったのが小学1年生(52.0%)で、入学を機に学力を心配する保護者が多いことがわかった。