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すららネット、発達障害の悩みに寄り添うセミナー、来年1月15日までアーカイブ配信中

臨床心理士が解説する「発達が気になる子どもの学習と親の関わり方講座」

すららネットの「発達が気になる子どもの学習と親の関わり方講座」

対話式ICT教材の開発と提供を行なう株式会社すららネットは、12月9日に臨床心理士が解説する「発達が気になる子どもの学習と親の関わり方講座」を実施した。セミナーには子どもの発達に悩みを持つ保護者208名が参加、事前アンケート調査をもとに、すららネット「子どもの発達支援室」の臨床心理士の道地真喜氏が、困りごとへの対策法を紹介した。

なお、同セミナーの模様は、2023年1月15日(日)までアーカイブ配信されている。

発達の特性がある子どもの困りごと対策、2つのポイント

保護者の事前アンケートで一番多く寄せられた悩みは、「文字(漢字など)を覚えることが難しい」「字が汚い」など、読み書きに関するもの。他にも「文の内容を理解することが難しい」「記憶力が弱い」「ネット・ゲームがやめられない」という悩みが寄せられた。

同セミナーで道地氏は、認知特性の視点から見た、得意・不得意のばらつきによる学習の遅れについて解説。特性に合わせた計画の立て方や学習支援方法、子どもの自発的な行動を促す具体的な褒め方を伝えた。

また、道地氏は発達の特性がある子どもの困りごと対策のポイントは2つあるという。1つ目は、子どもの特性を理解すること。2つ目は、子どもが自発的に行動できるよう促す「褒め方」。特に学習支援については、耳から得た情報で理解が深められる傾向がある「継次処理」や、目から得た情報で理解が深められる傾向がある「同時処理」など、子どもの傾向によって働き方を変える具体的な方法を紹介した。

さらに、KABC-IIやWISC-Ⅴなどの知能検査を受け、診断結果をもとに子どもの支援方法を検討する場合は、「合理的配慮」を優先させることも視野に入れる必要があるとコメント。そのうえで、発達障害の特長の1つである「ワーキングメモリが弱く、長期記憶が苦手」な特性を持つ子どもに対しては、その特性に応じた支援が必要であるとし、対策法を提案している。

【概要】
アーカイブ配信期間:2023年1月15日(日)まで
申込:専用フォームより