ニュース

ドワンゴ・KADOKAWAと東海国立大学機構、 大学DX実現に向けた包括的提携協定を締結

提携を発表した東海国立大学機構機構長の松尾清一氏(左)と株式会社ドワンゴおよび株式会社KADOKAWA代表取締役社長の夏野剛氏(右)

 ドワンゴおよびKADOKAWA、名古屋大学および岐阜大学を運営する東海国立大学機構は7月22日、包括的提携を行ない、高校生を中心とした次世代へのSTEAM教育、社会人を中心とした専門性の高いリカレント教育を展開、大学機能の拡大に共同で取り組むことに合意したと発表した。

 この合意は東海国立大学機構が掲げる「デジタルユニバーシティ構想」に基づく大学DXの実現のためのもの。包括的提携の発表において、示された具体的な取り組みは以下のとおり。

・東海国立大学機構が持つ教育コンテンツの「N予備校」での配信
・専門性の高い教育コンテンツに適した新動画配信プラットフォームの共同開発
・デジタルテクノロジーを活用した大学運営の研究

 教育コンテンツを配信する「N予備校」とはN高校およびS高校の生徒だけでなく一般利用もある教育コンテンツ配信プラットフォーム。さらに、ドワンゴでは「N予備校」や「ニコニコ動画」で得たコンテンツ配信事業経験を名古屋大学が提供している社会人向けの実践データサイエンティスト育成プログラムで活用すべく検討を開始し、新たな動画配信プラットフォームを共同開発し、将来的には他大学、他の教育機関への提供を目指す。

 また、N高等学校およびS高等学校の運営で培ったデジタルテクノロジーをフル活用した学校運営ノウハウを東海国立大学機構が持つ大学運営のノウハウと合わせ、大学運営の新たなデジタルプラットフォームの共同開発を行なう。

 なお、今回の提携は、「デジタルユニバーシティ構想」において企業等との協業を検討する東海国立大学機構と、動画配信の技術とノウハウをさらに拡張していく機会を検討してきたドワンゴがコンサルティング会社を通じて巡り会い、それぞれが持つ機会や経験を組み合わせることで、新たな教育サービスの開発が可能との結論に至ったからだとしている。