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角川ドワンゴ学園、オンライン健康相談サービス「Welcome to talk」と提携

生徒・保護者に個別最適なメンタルヘルスケアを提供

学校法人角川ドワンゴ学園は、生徒・保護者に個別最適なメンタルヘルスケアの提供を図るため、オンラインカウンセリングサービスを営む株式会社Welcome to talkと包括的な業務提携契約を締結したことを発表した。

Welcome to talkは、小学校から大学まで教育機関に特化したメンタルヘルスの遠隔医療健康相談サービス。導入校の生徒・保護者・教職員が「いつでも・どこでも・手軽に・気軽にこころの専門家に相談できる」をコンセプトに、テレビ会議システムを用いた健康相談サービスを提供している。

若い世代のメンタルヘルスケアは、現代社会において重要な課題になっている。ユニセフ(国連児童基金)の『世界子供白書2021』によると、世界の10~19歳の7人に1人以上が心の病気の診断を受けているといい、日本だけでなく世界規模で深刻化している。

今回の業務提携により、同学園に在籍する生徒や保護者のメンタルヘルスケアの充実化を目的とするとともに、教育と医療が連携し、メンタルヘルスケアのデジタル化に向けた研究開発を推進することで、顕在化する若い世代のメンタルヘルスの課題解決に取り組む。

具体的なサポートとしては、角川ドワンゴ学園が設置する高等学校および運営する教育事業に対して、医師・心理士によるカウンセリング等を通じて、個々の心理状態を早期に確認し、最適なメンタルサポートを実現する。

また、インターネットを介した認知行動療法など、最新の学術または研究を組み合わせたコンテンツ開発や学校保健に関するアドバイス、さらには、デジタルバイオマーカーや音声感情センシング技術、VR(バーチャルリアリティ)におけるカウンセリングのあり方などについて研究開発および学校保健への実装・展開に取り組む。ほかにも、予防産業の構築として、数理モデルによるシミュレーションとデータサイエンスから心理状態の予測システムに関する研究開発も行なう。

本提携では、Welcome to talkがこれまで教育機関に特化したメンタルヘルス事業および「オンライン健康相談」サービスで培ったノウハウやこころの専門家ネットワークに、角川ドワンゴ学園が有するテクノロジーや最先端のオンライン学習を掛け合わせていくことで、心理状態の可視化などを実現し、学校における近未来型のメンタルサポート体制をめざす。