ニュース

スポーツ能力発見協会、学校体力テストの分析システム『DOSA SCHOOL』を熊本市に導入

生徒自ら入力し長所・短所を見える化、スポート種目の“提案”も可能に

DOSA SCHOOLのしくみ

スポーツ能力測定などを実施する一般社団法人スポーツ能力発見協会は7月21日、学校体力テストデータの集計分析システム『DOSA SCHOOL』を熊本市に導入したと発表した。

DOSA SCHOOLは児童や生徒自身がタブレット端末で体力測定結果を入力、学校や教育委員会内のデータとして集計・分析できるだけでなく、児童や生徒、保護者にも測定結果を専用Webサイトを通じて瞬時にフィードバックできるシステム。

これまで、校内の体力テストではアナログでの集計/分析が行なわれており、教職員の作業負担も多くデータ活用もやりにくかった。DOSA SCHOOLによって教職員の作業負担軽減だけでなく、児童や生徒の体力や運動能力向上も目指せるという。

児童生徒1人1人にMyページ

DOSA SCHOOLではひとりひとりに「Myページ」が付与され、全国、都道府県、学校内の平均との比較が可能なほか、長所短所を示した上でその能力を伸ばす「楽しくできる遊び」や「トレーニング」「向いているスポーツ」まで紹介する。

紹介される「楽しくできる遊び」では遊ぶ場所や人数の条件設定に基づいた提案もでき、「向いているスポーツ」では、新たな興味・関心を持たせ、さまざまなスポーツ体験を通じて「好きと得意」を結びつくことも期待できるとしている。

「My 遊び」を表示

今回、熊本市はDOSA SCHOOLを2022年4月に導入。熊本市では5月から6月にかけて各学校で行なわれた体力テストの結果を児童や生徒が自らタブレット端末で入力、7月上旬には個別の測定結果シートが配布された。

いつでも体力測定データを閲覧できる

熊本市では、2016年に発生した熊本地震からの復興に向け「100年後の未来の礎作りとして、子供たちの教育ICTの環境作りが非常に重要」という考えから、教育ICT環境の整備に取り組んでいる。スポーツ能力発見協会による調べでは、児童生徒のタブレット型端末を活用した学校体力テストのデジタル化は日本初の取り組みとなる。