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「読む・書く」の前に漢字をイメージ、14言語対応の「Hi! Kanji」登場

外国人向け日本語学習ICT教材「すらら にほんご」に漢字学習コンテンツ「Hi! Kanji」を追加(出典:株式会社すららネット)

株式会社すららネットは、日本語学習ICT教材「すらら にほんご」で、漢字学習コンテンツ「Hi! Kanji」の提供を開始した。日本語の読み書きが十分でなくても、母語や絵、アニメーションを使って漢字を学べる。

Hi! Kanjiは、漢字を何度も読んだり書いたりして覚える方法ではなく、漢字を構成する「パーツ」の意味を知り、その組み合わせから文字の意味を理解する教材である。英語、インドネシア語、クメール語など14言語に対応し、学習者は自分の母語で意味を確認できる。

学習できる漢字は、日本語能力試験(JLPT)のN5レベルで対象となる漢字のほか、買い物や食事など生活の中で使う漢字を加えた161文字である。この161文字は126のパーツから構成されている。すららネットによると、126のパーツの組み合わせだけで構成できる常用漢字は1000字にのぼるという。

教材では、漢字を構成する最小単位を「Element(エレメント)」と呼び、一つ一つを意味のある漢字のパーツとして学習する。エレメントは、「顔」「身体・人」「動物」「植物」「自然・風景」「家屋・建物」など12分野に分類し、絵やアニメーションを見ながら意味を母語で理解する仕組みだ。

「口」をエレメントで学習する画面

漢字の最小単位であるエレメントを学んだ後は、それらを組み合わせて漢字の意味を捉える。例えば「雲」は「雨(あめ)」と「云(はこぶ)」というエレメントに分け、それぞれのイメージとアニメーションを通して文字全体の意味を確認する。

「雨(あめ)」と「云(はこぶ)」というエレメントで、「雲」をイメージ

日本で実際に生活する中で目にする機会があり、暮らしや文化、宗教上の配慮などから知っておきたい漢字も学ぶことが可能だ。その例が「豚」である。「豚」はJLPT N5レベルで一般的に扱われる漢字ではないが、日本では食品表示や飲食店のメニューなどで目にする機会が多い。

宗教上の理由から豚肉を食べない人にとって、「豚」という漢字の意味を理解することは、食品表示やメニューを確認し、自分で食べるものを選ぶことにもつながるという。

Hi! Kanjiでは学習途中にテストが出題され、学んだエレメントや漢字のイメージを確認できる。エレメントが「漢字の中でどこに配置されるか」というパターンや、漢字を書くための基本的なルールも扱い、4つのステップを通して、漢字を「読む」「書く」ための土台を段階的につくることが可能だ。

4つのステップで漢字を「読む」「書く」ための土台を段階的につくる

Hi! Kanjiは、文化記号学・日本学博士の山田ボヒネック頼子氏、学校法人清風明育社理事長で清風情報工科学院 校長の平岡憲人氏、Co-Learning Lab代表の宮岡余里子氏が監修した。すららネットは、日本語学習の早い段階から漢字に触れられるようにすることで、その後の読み書き学習につなげることを目指している。

「すらら にほんご」は、外国人を対象とした日本語学習ICT教材で、学校の児童生徒、日本語学校、海外の教育機関、就労を目指す外国人などに利用されている。2026年7月には対応言語を14言語に拡大し、20カ国以上の外国ルーツを持つ学習者が母語で日本語を学べる環境を整えた。

外国人向け日本語学習ICT教材「すらら にほんご」