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王寺工業高校、大阪電通大のベンチャーが開発した移動ロボット教材を30台導入
2026年7月17日 09:00
学校法人大阪電気通信大学の大学発ものづくりベンチャーである「合同会社S-coRT(エスコート)技研」は、自社開発した移動ロボット教材「EduCar-spicon(エデュカー・スピコン)」30台を奈良県立王寺工業高校へ納品した。
S‑coRT技研は、大阪電気通信大学が公式に認定したベンチャー企業で、大学で培われたロボティクス・制御工学・ICT・DX技術を基盤として、介護福祉ロボットやインフラ点検・保守ロボット、教育・研究用ロボット教材などの製品開発や受託開発を行っている。
EduCar-spiconは、フィードバック制御を学ぶための移動ロボットプラットフォームである。フィードバック制御学習をはじめ、IoTやデジタルツイン、AI技術の学習までカバーする応用範囲の広い移動ロボットプラットフォームとなっているのが特徴。ロボティクスと制御工学を専門とする大学教員の視点から、理論と実践を結ぶ教材として独自に開発した。
教材は組み立てキットで提供される。授業の進み方に合わせ、機体の組み立てやはんだ付け、制御プログラミング、センサーの利用、Wi-FiやBluetoothによる通信、カメラを使ったAI操作を段階的に学ぶことが可能だ。
奈良県立王寺工業高校では、「実践的な最先端技術教育を高校生に体験させたい」と教材を模索していた中で、同社のロボット教材に着目した。高校生でも段階を踏んで深く学べるステップアップ式の設計に強い魅力を感じ、30台を一括導入。生徒が1人1台で取り組める環境を整えた。
同社によると、市販のロボット教材には価格が高く、学習内容に合わせて応用しにくいものがあるという。EduCar-spiconは、導入しやすい価格と拡張性を重視し、生徒自身が手を動かして製作に関わることができるようにしている。
贈呈は2026年7月8日に行われ、奈良県立王寺工業高等学校 情報電子工学科の覺前友哉氏が大阪電気通信大学を訪問した。S-coRT技研代表執行役員で、大阪電気通信大学工学部電子機械工学科 教授の鄭 聖熹氏が教材を手渡した。
製品は、エンコーダーと減速機を備えた駆動部を採用し、6軸IMUセンサーで車体の姿勢を測れる。マイクロコントローラーのESP32を搭載し、Wi-FiとBluetoothで接続できるほか、IoTやデジタルツインの学習用フラットフォームとして利用可能だ。開発にはArduino IDEを利用し、学習用の基本プログラムも提供する。
大阪電気通信大学とS-coRT技研は、今後も日本のものづくり産業を支える次世代の技術者や研究者の育成に貢献するとしている。なお、今回の導入は、教育機関でEduCar-spiconを利用する初の事例となる。
























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