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ジャストシステム、「スマイルネクスト」に新機能を搭載

ジャストシステムが、小中学校向け学習クラウド「スマイルネクスト」に教育データを活用する新機能「デジタルテスト」と「学習者カルテ」を搭載

株式会社ジャストシステムは、小中学校向け学習クラウド「スマイルネクスト」に教育データを活用する新機能「デジタルテスト」と「学習者カルテ」を追加し、2025年4月1日(火)から提供を開始すると発表した。

デジタルテストは、基本的な「知識・技能」に加え、「思考・判断・表現」などの応用力を問う問題を搭載した。小学校は国語と算数、中学校では国語と数学に加え、入試対策問題(国語・数学・英語)を利用可能。出題範囲に合わせた問題の組み替えのほか、配点や評価に基づいた問題構成を画面上で実行できるため、理解度チェックや単元・分野別のまとめテスト、入試を想定した学習に適している。

単元テストや入試対策に利用できる「デジタルテスト」

また、デジタルテストは自動採点機能を備え、[テストの復習ワークを配付する]ボタンをクリックするだけで、AIがテスト結果に基づいた復習ワークを児童生徒に個別配信する。選択式・短答式・記述式に対応し、手書き入力やキーボードでの解答も可能なほか、テストの制限時間設定や他画面への遷移も監視でき、不正行為を防ぐことができるという。

採点をデジタル化することで、問題用紙の回収や答案管理が不要となるため、テスト準備の負担を軽減できる。快適なテスト運営を支援するほか、児童生徒に効果的な学習環境を提供することが可能だ。

自動採点機能を搭載し、校務負担を軽減

一方、「学習者カルテ」は、デジタルテストの結果を集計・分析し、レポートにまとめる機能だ。成績を評価観点別や平均点との比較、時系列で分析することで児童生徒の学習進ちょくを把握できる。さらに、テスト結果と日々の学習量を比較することで、学習の変化を見逃すことがなくなり、評価作業を効率化できるほか、個別指導の時間を確保しやすくなる。

中村学園大学教育学部 教授・メディアセンター長の山本朋弘氏は、「『デジタルテスト』機能は、すでに用意されている問題から選択して出題でき、既習事項を確認して状況に応じた指導を進められる。また、特定の子供たちに対して、適切な問題を出題できるため、指導の個別化にもつながる」と述べている。

ジャストシステムは、教育委員会や小中学校を対象に、スマイルネクストの無償トライアルを提供する。各自治体で採択している教科書の設定や、利用する教員と児童生徒のアカウント登録など、必要な初期設定はすべてジャストシステムが対応するほか、トライアル終了後の不要データ削除などが発生しないという。