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中高生も訪れた「CEATEC 2024」、学校団体見学で未来のテクノロジーに触れる機会を

学校の団体来場も可能なCEATEC

 一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)が主催するSociety5.0の展示会「CEATEC 2024」が10月15日から18日までの4日間、千葉・幕張メッセで開催された。今年は前年よりも約26%多い11万2014人が来場し、大学生や中高生の見学も多く、制服姿の団体見学も目立っていた。

 CEATECは、エレクトロニクスショーに情報や通信関係の展示会を統合して2000年から開催されているイベントで、現在はSociety5.0に向けたさまざまな技術などを展示している。2024年の今年は25周年ということで「Toward Society 5.0」のコンセプトのもと、25周年企画として「AI for All」のコーナーをもうけるなど、AIの展示も多くあった。

 出展者数は808社/団体で、そのなかでもスタートアップと大学研究機関出展者数は188社/団体となり、いずれも前年よりも大幅に増加した。

「CEATEC 2024」展示の様子
富士通ブースではバスケのシュートフォームをAIで解析
ChatGPT搭載のスマートグラス「Solos AirGo 3」

 また、今回は日本自動車工業会の「JAPAN MOBILITY SHOW BIZWEEK 2024」と共催。自動車関連のビジネス、特にスタートアップを中心に多く展示があり、これまでCEATECに参加していた企業だけでなく自動車業界の技術や新しい試みなどに触れることができた。

JAPAN MOBILITY SHOW BIZWEEK 2024と共催、モビリティの展示も見ることができた

 そんなCEATECであるが、中学校や高校など学校の団体来場を受け付けているのをご存知だろうか。展示はB2Bのものが中心になっているが、CEATECはもともとB2Bの展示会と限定しているわけではなく来場者もビジネス客に限定せず、一般の来場を歓迎している。

 今回も会場には中高生の姿が多く見られ、ブース担当者と話をしながら最新のテクノロジーを体験したり、熱心にメモを取ったりする姿も見られた。

中高生も最新テクノロジーに触れる

 広い会場は中高生が進路を決める参考となるコンテンツもあるほか、大学や高専などの研究展示はもちろん、イベントブースでは中学生・高校生によるアイデアピッチも行われた。

B2Bの展示でも、科学実験に興味があれば楽しめる展示もある。例えばフジクラのブースでは高温超電導線材の展示として、浮いた物体が滑るように進む実験が見られる

 関係者の話によると、例年5,000名を超える生徒・学生が来場しており、うち学校単位での団体入場は2,000~3,000名になるという。学校によっては、社会科見学の予定に組み込んでいるケースも多く、また就職活動中の大学生をはじめ、高校、中学だけでなく、なかには保育園の遠足で来場した例もあった。

入場には原則として登録が必要だが、小学生以下は入口で申し出ると専用のワッペンがもらえ入場することができる

 なお、学校団体見学は通常の来場登録とは別に受け付け、入場証の発行を含めた団体を受け入れる対応を行っている。事務局によれば学生の見学は大歓迎。2024年はWebサイトのアクセス案内のページに団体登録申請フォームがあり、受け付けていた。

 来年のCEATECは、2025年10月14日から17日にかけて千葉・幕張メッセで開催される。