ニュース

KADOKAWA、悪質な情報拡散行為への措置を発表

情報拡散行為に対する措置の進ちょく状況を発表

株式会社KADOKAWAは、6月8日に発覚したサイバー攻撃に関連する悪質な情報拡散行為に対する措置の進ちょく状況を2024年7月12日に発表した。

同社は、株式会社ドワンゴ、学校法人角川ドワンゴ学園との横断対策チームを組成し、サイバー攻撃を行った組織が公開したと思われる情報の拡散行為に対する措置を強化している。

具体的には、匿名掲示板やSNS上での巡回監視、運営者への削除要請、スパムメールの対処、悪質な情報拡散者に対する法的措置の準備などとなる。

同社グループは弁護士と協議の上、SNS・匿名掲示板・まとめサイトなどで悪質な情報拡散行為を特定し、削除要請および情報開示請求を進めている。また、悪質性の高い情報拡散者に対しては、証拠保全の上で刑事告訴・告発の準備を進めている。

同社が2024年7月10日時点で、悪質と認識した情報拡散行為の件数は以下の通り。

・株式会社ドワンゴ:420件
 (X:133件/5ちゃんねる:237件/まとめサイト:26件/Discord・その他:24件)
・学校法人角川ドワンゴ学園:53件
 (X:8件/5ちゃんねる:41件/まとめサイト:1件/その他:3件)

削除要請および情報開示請求については、SNSおよび匿名掲示板の運営者に対して悪質な書き込みの削除を要請しており、すでに複数の投稿が削除されているという。発信者情報開示請求も開始し、特定した発信者に対する法的措置の準備も進めている。

さらに、情報漏えいの拡散行為に関し、あらためて注意喚起を行っており、他者の個人情報を不正に発信する行為が法的に罰せられる可能性があることを踏まえ、漏えい情報の拡散や脅迫めいた書き込みを絶対に行わないよう呼びかけている。

なお、同社は社外の大手セキュリティ専門企業の支援を受けながら原因などの分析作業を進め、サイバー攻撃を行ったとされる組織が公開したとする情報について、社内記録の照合と収集作業を行っているが、7月12日時点では漏えい情報の確認作業が完了していないと発表している。