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KADOKAWA、サイバー攻撃による情報漏えいに関する措置を発表

情報拡散者への法的措置も表明

株式会社KADOKAWAが情報漏えいの拡散行為に対する措置を発表

2024年7月10日、株式会社KADOKAWAは、6月8日に発覚したサイバー攻撃によるデータ漏えい事件について、情報漏えいの拡散行為に対する措置と刑事告訴などの対応を行う旨を発表した。

サイバー攻撃を行ったとされる組織が、株式会社ドワンゴが保有する情報の一部を漏えいさせ、6月末より情報を公開した。当該情報には、社内外の個人情報や契約書情報などが含まれ、角川ドワンゴ学園の在校生・卒業生・保護者、クリエイター、取引先など、関係者に重大な影響を及ぼす可能性があるという。

現在、同社グループは大手セキュリティ専門企業の支援を受けて原因などの分析を進めており、サイバー攻撃を行ったとされる組織が公開した情報と社内の記録を照合してデータの収集や検証を実施している。

データの収集と分析に時間を要しており、現時点では漏えい情報の確認は完了していない。そのため、関連情報に関するインターネット上の書き込みにはフェイクや捏造情報が含まれている可能性があると警告している。

KADOKAWAは、情報拡散行為に対する警告と悪質な情報拡散者への法的措置を7月5日に表明した。

現在、KADOKAWA、ドワンゴ、角川ドワンゴ学園の対策チームが匿名掲示板やSNS上での拡散行為を監視し、拡散行為に関する投稿内容の削除を確認している。スパムメールなどの迷惑行為についても警察と連携して対処し、悪質な情報拡散者に対しては、証拠保全の上、刑事告訴や刑事告発をはじめとする法的措置の準備を進めるという。

同社グループは、不正行為に対して厳正に対応し、二次被害を最小限に抑えるために全力を尽くすと表明。漏えいした情報の確認が進み次第、プレスリリースや公式Xを通じて随時情報を提供するとしている。

なお、情報漏えいに関する問い合わせについて、専用窓口への連絡や相談を呼びかけている。