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ALSI、「AI」カテゴリをWebフィルタリングデータベースに導入

教育現場での安全なAI利用の実現に向けて

アルプス システム インテグレーション株式会社(以下ALSI:アルシー)は、同社が提供するフィルタリングサービスに搭載しているWebフィルタリングデータベースに「AI」カテゴリを新設し、10月23日より提供開始することを発表した。生成AIサービスの利用を管理・把握したい教育関係者や自治体などをターゲットとしている。

生成AIの利用が急速に進む中、その利便性や生産性向上のメリットとは対照的に、思考力の低下、ハルシネーションリスク、情報漏洩などのセキュリティリスクや著作権侵害をはじめとする法的リスクなどが懸念されている。特に18歳未満の青少年の利用に関しては、文部科学省もガイドラインを策定し、子供の発達段階に合わせた慎重な利用を求めている。

この動向を受けて、ALSIはWebフィルタリングデータベースに「AI」カテゴリを新たに追加し、組織の利用状況に合わせたより詳細な設定や、利用状況の確認を可能にする。クラウド型次世代Webフィルタリングサービス「InterSafe GatewayConnection」は10月23日から、「AI」カテゴリへの対応が始まる。

学校現場においては、文部科学省のガイドラインを基にした生成AIの限定的な利用が推奨されており、今回新設したAIカテゴリを活用することで、学齢ごとの利用設定や、授業中のみ利用可能にする利用時間制限、不適切な利用があった場合のアラート検知など、学校現場の状況にあわせて柔軟な設定が可能になる。また連携するWebアクセスログ分析ツール「InterSafe LogNavigator」を利用することで、生成AIサービスの利用状況を把握することもできる。