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アイコムのIPトランシーバー「IP200H」の販売台数が1年間で約8倍に

安全対策の一環として導入、GIGAスクール構想が追い風

無線トランシーバーなど無線通信機器のアイコム株式会社は、電話の機能を持たせたIPトランシーバー「IP200H」の販売台数が直近1年間で約8倍になったと発表した。

特に教育現場が安全対策の一環として導入するケースが相次いでおり、2022年度(2022年4月〜2023年3月)の年間販売台数は学校向けだけで1700台を突破した。これまでに、70校以上の学校で導入されている。

IP200H ホワイト
IP200H ブラック

IP200Hは、IP電話にトランシーバー機能も搭載した、携帯できる内線電話機。普段は内線電話として、校内の教員間で電話したり、外線電話を転送で受けたりできる。また、本体に専用のSIMカード(au/NTTドコモ)を挿すことで、無線LAN環境にない体育館やグラウンド、外出先にいても使える。据え置きのIPインターホンIP200PGと組み合わせて使うことも想定されている。

さらに、トランシーバー機能を活用すると、同時に多くの端末に連絡できるため、学校内で何か不審な動きを察知したといった緊急時などにトランシーバー通話で一斉同報できる。これにより、教育現場の安全対策の一環として利用されるケースも多く、小中学校や専門学校などで製品の導入が相次いでいるという。

導入背景としては、国のGIGAスクール構想によって校内の無線LANの整備が一気に進んだことがある。整った無線LAN環境でどのような教育を行うかという「アフターGIGA」が議論されているなか、安全・安心を守るツールとしてアイコムの製品にも注目が集まっているという。

なお、アイコムは東京(6月1日〜3日)と大阪(6月9日〜10日)で開催される、教育関係者向けの展示会「New Education Expo」に出展し、「IP200H」を実動展示するほか、学校現場での導入事例を紹介する。

・IP200H製品概要

  • 商品名:IP200H
  • 発売日:2020年10月
  • サイズ:幅54.3×高さ139×奥行き20 mm(突起物含まず)
  • 重さ:約155g ※付属バッテリーを含む
  • 価格:オープン価格