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「休眠預金」を利用して、子供がデジタルテクノロジーに触れる場所を提供する事業を公募

みんなのコードとREADYFORが支援

「『創造性』の格差を埋める』」

 特定非営利活動法人みんなのコードとREADYFOR株式会社は、10代(10-18歳)の子どもに対し無料で利用可能な最先端のデジタル・テクノロジーに触れながら自由に活動できる居場所を創造する事業を行う団体に、資金的・非資金的支援を行うための公募を開始する。「休眠預金」を助成金として活用する。

 今回の支援では「『創造性』の格差を埋める』」と掲げ、支援する団体の対象は、人口20万人以下の市町村に居住する10代(10~18歳)の子供に対し無料で利用可能な「居場所」を創造する事業を行う団体。特に人口2万人以下の市町村で、最新テクノロジーに触れる機会の少ない山間地や離島などの地域で活動する団体を積極的に採用する方針だという。支援をする団体は約6団体を見込んでいる。

 支援して設置される居場所のモデルは、みんなのコードが2019年より石川県加賀市に開設した施設「コンピュータークラブハウス加賀」が挙げられ、原則無償で利用できるプログラミングやロボット作成機材、動画撮影スタジオなどのデジタル機材を常設、気軽に相談できるメンターが常駐、10代が参加しやすい時間帯に開所、不登校や学習困難などの子供の積極的受け入れなどの特徴が示されている。

 公募の機関は4月10日から5月8日までで、二次審査、三次審査、プレゼン審査を経て採択結果は7月上旬に公表し、8月から2026年2月までの最長2年7カ月程度、合計で3000~3780万円程度の助成を行う。

 支援のための助成金として活用するのは、休眠預金等活用法による「休眠預金」の約2.2億円。この制度は10年以上経過した預金を社会的課題の実情に精通している資金分配団体を通じて、民間公益活動を行う団体に助成されるものとなる。