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記憶定着アプリ「Monoxer」で、英単語テストの平均点が約3.6倍に

――墨田区立錦糸中学校での実証事業

モノグサ株式会社は、同社が提供する記憶定着のための学習プラットフォーム「Monoxer」について、東京都墨田区立錦糸中学校の生徒194名を対象とした実証事業の成果を発表。英単語テストの平均点が約3.6倍に上昇したことを報告した。

Monoxerは記憶定着のための学習プラットフォーム。先生が憶えて欲しい内容を登録するだけで、その内容を定着させるために必要な問題が自動で作成され、生徒はその問題をスマホやタブレットのアプリで学習していく。

一人ひとりの習熟度・忘却度に応じて、リアルタイムで問題の出題頻度や難易度が調整されるのが特徴。また、通学・通塾が困難な状況でも、遠隔で生徒の学習状況・定着度が分かる。

・実証の概要
実証事業の実施期間は2021年12月1日~21日。対象は、墨田区立錦糸中学校の生徒194名(1学年2クラス44名、2学年2クラス84名、3学年2クラス66名)。

生徒は、日々の宿題と朝の校内の学習課題として、学年ごとに異なる内容の約250の英単語を学習した。教員はMonoxerのリアクション機能を活用し、毎週月曜と金曜に生徒に声掛けを実施し、生徒のモチベーション維持を図った。

そして、2021年11月29~30日に事前テストを、12月21日に事後テストを実施し、結果を比較した。

・実証の結果
実証事業の結果、50点満点のテストで、全体の平均点は6.8点から24.9点と約3.6倍に向上した。さらに、Monoxerの学習計画を完了した生徒の平均点は14.5点から43.9点と約3倍に向上し、平均点は9割近い結果になっている。

Monoxerの学習進捗とテストの点数に関して分析すると、強い正の相関が見られた。Monoxerの学習回数がテストの点数を高めることに寄与していることがわかる。

また、東京都の学習意識調査(2021年10月実施)で出された「漢字を何度もくり返し書いて覚えている」という質問に対して、Monoxerで漢字学習を実施した1学年のうち、約9割の生徒が「当てはまる」「どちらかといえば当てはまる」と前向きな回答をした。

・墨田区立錦糸中学校の教員のコメント
磯﨑健太教諭(国語科)は、「今回の実証では、生徒の学習習慣が定着したということが、一番大きな成果だと感じています」とコメント。河内勇人教諭(英語科)は、「生徒からは「教科書とノートを開いて机に向かわなくても、タブレットやスマホを開くだけでどこでも手軽に取り組むことができる」という声が数多く寄せられており、勉強を始めるハードルを下げることができたと感じています」とコメントしている。