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ICTで創造性を育む授業とは?ワークショップで体験できるオンラインイベント「こくり」、2月26日開催

教育関係者有志によって運営されている、こくり実行委員会は「授業共創」をテーマにしたオンラインイベント「こくり」を、2022年2月26日開催する。

授業共創プロジェクト「こくり」は、世界中のあらゆる地域の教員が「共創」を通して創造的な授業を共に生み出す取り組み。AIやロボット産業が発展する未来、今の子どもたちが大人になる20年後の社会では、人間にしかできない「創造」が大きな価値を生む。その創造性を個人の資質に頼らず、集団での協働的な創作活動によって育んでいく活動になる。

同イベントでは日本全国および海外の教員が行なうワークショップ形式の授業に参加・見学できるほか、授業実践発表や「共創での授業づくり」をテーマとしたトークセッションも行なわれる。ワークショップは小学生から高校生まで幅広い年齢を対象としており、プログラミング教材やSDGsに楽しく触れることができる内容ばかり。

参加は無料で、授業への参加はZoom、見学はYouTube Liveを通して視聴できる。いずれも申し込みが必要で、ワークショップによっては教材の受け取り(無料)が必要なものもあるので、事前に確認してほしい。

当日実施されるワークショップと企画は以下の通り。

13:00~14:00 「ド派手にいくぜ! つくろう! micro:bit刀」
小中学校の授業でも使われている、教育用のマイコンボードmicro:bit 。LEDを光らせたり、離れたところに信号を送ったりできる機能を使って、自分だけの“ド派手”に光る刀を作る。参加対象は小学生から高校生の10名。事前に機材の受け取りが必要なため、早めの申込みを。

13:00~14:00「みんなで地球の未来を考える 〜SDGs 世界中の学校から発信〜」
ドーハとプノンペンの日本人学校に勤務する教員が担当するのは、世界規模で地球の未来について考えるグローバルな授業。世界各地で日本語を学ぶ大学生とZoomで対話し、SDGsの取り組みについて生の声を聴くことができる。

14:05~15:05「Creative design with Canva!」
OSを問わず誰でも簡単に使えるオーストラリアのデザインツール「Canva」。億を超える教育版の無料素材を使って楽しいデザイン作りに挑戦する。

14:05~15:05「ピンパッ! 創造せよ! ゲームで作るストーリー」
小学生から大人まで幅広い年齢の参加者が、ものがたりカードゲームで作ったストーリーを自由に表現する授業。紙に手描きするほか、ScratchやSprigin’、Microsoft PowerPointなど好きなデジタルツールを活用して想像力をはたらかせる。

15:10~16:10(オフライン:12:50-17:00)「KOOVゲームチャレンジ! 答えはいつも1つじゃない!!」
Innovation Garden OSAKA Centerを会場とした対面と、オンラインで実施されるSONYのプログラミング用ロボット教材「KOOV」を使った授業。2つのゲームに挑戦する。参加対象は小学生から中学生12名と、参加者に付き添いの保護者が1名ずつ。

15:10~16:10「めざせ!MVM(Most Valuable ムダ)」
「あったらなんか笑ってしまうようなもの」を楽しく作る授業。SONYのプログラミングツール「MESH」と身の回りのものを使って、プログラミングの仕組みを学ぶ。対象は小学生か教員で、定員は10名。

15:10~16:10「プログラミングでアート」
上記の「めざせ!MVM(Most Valuable ムダ)」と同時刻、別枠で開催されるプログラミングアートの入門編。プログラミング言語を組み合わせて、動くかたちや色の世界を体験する。テンプレートを用いて取り組むため、小学生でも参加可能。定員は20名。

13:10~16:20「授業実践発表LT」
YouTube LiveとZoomで4名の教員が授業実践を発表。尼崎市立園田小学校の林孝茂教諭、北海道教育大学附属釧路義務教育学校の更科結希教諭、東大和市立第十小学校の中根誠一教諭、つがる市立森田小学校の前多昌顕教諭が登壇する。

16:15~16:55「共創での授業づくり ~学校と教員が社会と共創するために必要なこと~」
情報通信研究所の平井 聡一郎氏を囲んでトークセッション。青山学院中等部の安藤昇氏、ドルトン東京学園中等部・高等部の安居長敏副校長、つくば市総合教育研究所の中村めぐみ教諭が登壇し、共創をテーマとした授業づくりについて現場の目線で意見を交わす。

【オンラインイベント「授業共創プロジェクトこくり」開催概要】
開催日時2022年2月26日(土) 12:30~17:00
開催場所オンライン(Zoom、YouTube Live)、一部オフライン
参加費無料
詳細・申し込み 公式ページより申し込み可能。授業見学と授業参加が選べる。授業参加の場合は、事前に利用機材の受け取りが必要なものもある
主催こくり実行委員会