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子どもにこそ「デュアルモニター」を!プログラミング教室の先生・生徒・保護者が語る「学習効率のいいPC画面環境」の作り方

「大人が知っているデュアルモニターの良さを子どもにも」

コロナ禍によるオンライン化の流れは、子どもの習い事にも及んでいます。学習塾や英会話教室、プログラミング教室がオンラインになって、親のタブレットやノートパソコンで参加させているご家庭も多いのではないでしょうか。

そんな習い事のニューノーマル化が進む中、「双方向型のオンライン授業では、デュアルモニターの環境で学習するのが断然、効率的だ」と言い切るのは、子ども向けプログラミング教室「TENTO」の代表 竹林 暁氏です(以下、竹林氏)。モニターの数で学習効率が変わるのには理由があり、単に「画面が広くなる」だけではない、デュアルモニターを使う効果や価値があるといいます。

BenQのアイケアモニター「 GW2485TC 」の活用を通して見えてきた最適な学習環境について、竹林氏と、TENTOの生徒さんや保護者の方にも話を聞きました。


双方向型のオンライン授業には「受信用」と「発信用」の2画面が必要

プログラミングスクールTENTO 代表 竹林 暁氏

自身もオンライン授業で複数台のモニターを使う竹林氏。大人はもちろんのこと、子どもたちにもデュアルモニターの環境は便利だと言います。

特に、TENTOのようにオンラインでプログラミング学習を行なう場合は、デュアルモニターがあると学習に効果的とのこと。その理由について竹林氏は「双方向型の授業には、情報を受けるモニターと発信するモニターの2つが必要だからです」といいます。

「知識をインプットするオンライン授業の場合、生徒は先生の話を聞くだけなので、モニター1台で事足ります。しかし、双方向型のオンライン授業では、人の話を聞くためのモニターと、自分のやっていることを人に伝えるためのモニターが必要で、情報の受信用と発信用でモニターを分けた方が、学習が非常に効率的になります」と語ります。

人の話を聞くためのモニターと、自分のやっていることを人に伝えるためのモニターの2台で学習も効率的

具体的には、TENTOのオンライン授業をデュアルモニターで受ける場合、ひとつのモニターに先生の画面を表示して、もう一方のモニターに生徒の作業している画面を表示して先生に画面共有するそうです。こうする方が、PC1台で作業するよりも学習効率が上がるそう。

その理由について竹林氏は、「子どもたちがスキルを習得していくうえで、先生から子どもに一方的に知識をインプットすればよいわけではありません。子どもの場合は、先生と生徒が双方向でお互いにコミュニケーションを取りながら学習を進める必要があるからです」と語っています。

子どもが自信を持てずに不安そうであれば、良い部分をほめたり、悩んでいるときには他の作品の例を提示して解決に導くなど、リアルタイムに反応することがスキルの習得に欠かせないというのです。

竹林氏はさらに、「子どもたちの自己効力感も大切です」と言及。「学んだこと、できたことに対して誰かが認めてあげるためには、双方向型のコミュニケーションによる、リアルタイムな反応が必要です」(竹林氏)。こうした学習を実施するために、デュアルモニターが最適だというのです。

対面で学ぶリアルな教室と同じように、オンライン授業でもコミュニケーションできる環境が理想(TENTO自由が丘教室の様子)


子どもは1画面を分割して使うようになる

TENTOは、フランチャイズ教室と都内1か所の直営教室を除いて、多くのクラスはオンライン授業だけで実施されています。独自に開発したオンライン授業ツール「noiz(ノイズ)」を使って、対面の教室で行なわれるのと同じような授業をオンラインでも再現しているのですが、それでも、デュアルモニターは必要だと竹林氏はいいます。

TENTOが開発したオンライン授業ツール「noiz(ノイズ)」。同じグループの子でなくても、今どんな取り組みをしているかがひと目で分かり、参照することができる

なぜなら、学習の際に情報の受信が必要で、なおかつ、自分がクリエイティブな作業を行なう時は、当然ながら画面は分けた方が混乱しないで学習を進められるからです。しかし実際は、TENTOのオンライン授業を受ける生徒全員がデュアルモニターの環境で参加しているわけではないそうです。

「ノートPCの画面だけで子どもが学習していると保護者が後ろから画面をのぞきにくく、どんな学習をしているのか分からないことが、保護者のストレスになります。デスクトップPCにデュアルモニターを接続する方が、子どもがどんな学習をしているのか保護者も把握しやすくなりますし、姿勢も良くなります」と竹林氏は語ります。

また、ノートPCの画面だけで学習している生徒は、指導の途中で「ちょっと待って」と止めることが多いそうです。1画面に先生の画面と自分の作業中の画面を切り替えながら使うことが多いので、こうしたことがよく起きるのです。

画面を2分割して作業する子もいますが、表示できる領域は狭くなるため、ひんぱんにスクロールが必要になるなど、学習効率は落ちてしまいます。

1画面に先生の画面を映す「noiz」と、自分のプログラミングの作業画面を2分割表示して授業を受ける生徒が多い。画面が小さくコードも見づらい

「インターネットの接続スピードが遅い場合、環境によっては、オンラインで共有される画面の文字がにじんで見えづらくなることがあります。その場合、やはりある程度モニターが大きくないと生徒も先生の画面が見えづらくなります。また生徒によっては、わざわざデスクトップの拡大機能を使うこともあったりして、本来なら双方向型の授業でコミュニケーションを活発に行ないたいにもかかわらず、その効率が落ちるのは残念で仕方ありません。ですから、子どもたちの学習環境にデュアルモニターが普及するのは諸手を挙げて賛成です」と竹林氏は語りました。


「大人が知っているデュアルモニターの良さ」を子どもにも

子どもや家族でデュアルモニターの環境を作る際に便利なのが、BenQ「 GW2485TC 」です。フルHDで23.8インチ、ブルーライトカットなど目にやさしいアイケア機能も備えています。

そんなGW2485TCを、TENTOでプログラミングを学ぶ小学5年生ななみさんに利用してもらいました。ななみさんの環境はもともと、1台のデスクトップPCに2台の外付けモニターを接続。今回はそのうち1台をGW2485TCに変えて使ってもらったのです。

ななみさんの保護者は、会計関係のお仕事で、毎日資料と数字を扱う中でデュアルモニターの方が作業効率が上がることを自身の体験としても知っていたとのこと。そのため、家庭で子どもが使うPC環境も「デュアルモニターが当たり前」の感覚だったそうです。

一方、小さい頃からPCが得意だったと言うななみさんは、小学校でパソコンクラブにも入っていたり、小学校1年生からオンラインの英会話も受講していたりと、オンラインのやりとりは慣れているそう。ななみさんは、パソコンクラブや休校時の学校の授業などはiPadで、プログラミングはデュアルモニターの環境で、と自然に使い分けているとのこと。ななみさんの中ではクリエイティブな作業をするときにはデュアルモニター、という感覚があるようです。

●画面がとにかくキレイ、コントロールボタンも大きくて押しやすい
ななみさんの保護者は、最初にBenQのGW2485TCを見て、「とにかく画面がキレイなのが印象的でした」と話してくれました。ななみさんの弟は動画編集にも興味を持っているそうで、GW2485TCの画面のキレイさは弟さんにとっても魅力的と話されました。また、パソコンが好きなななみさんは、家で長時間パソコンを使うこともあるようですが、保護者としては目にやさしいアイケア機能は安心できると語りました。

BenQのGW2485TCは画面が綺麗なのが印象的

またななみさんは、GW2485TCは画面下側にあるコントロールボタンが「大きくて押しやすい」と評価。確かに、モニターのコントロールボタンはどれもごく小さく、押しにくいことが多いのですが、GW2485TCは独立した押しやすいボタンです。

モニターのコントロールボタンも「大きくて押しやすい」と小学生のななみさんにも好評価

さらに、GW2485TCのモニターに引っ掛けるようなカタチで使えるBenQのデスクライト「 ScreenBar Plus 」については、そのデスクライトとしての便利さに加えて「オンライン授業の時に顔がきれいに映る」ところも気に入っているそうです。

確かにScreenBar Plusは顔に直接ライトが当たらないため、オンライン会議などでも、顔が真っ白に白飛びすることなく、全体的に適度に映ります。小学生でも大人と同じように、そこに気付くものなのだと感心しました。

ScreenBar Plusについて「オンライン授業の時に顔がきれいに映る」のもお気に入り

●字が大きく見えてプログラミングの数値の修正もしやすい
また、ななみさんはGW2485TCは画面が大きく、いろいろなアプリをいくつ開いていても使いやすくて効率が良いと言います。「字が大きく見えるので、プログラミングの授業を受けていて、打ち間違えたときに値が修正しやすい。細かい部分も見やすくなった」と、画面の見やすさを感じているそうです。

1画面に表示できる情報量が多く、スクロールせずにひと目でコードを見渡せるため、TENTOでのプログラミング授業がストレスなく行なえているのが伝わってきました。

コードや数字を打ち間違えても訂正しやすく、細かい部分まで見やすい

保護者の方は、デュアルモニターのある環境を子どもに与えるのが少数派だと知って驚いたとのこと。「デュアルモニターは子どもにはまだ早いと思われる保護者の方が多いと思うのですが、そんなことはないと思います。モニターは長年使えますから、子どもが小学生の早い段階で導入すればコストパフォーマンスも悪くないと思います」とななみさんの保護者は語ってくれました。

さまざまなプログラミングコンテストに積極的に参加するななみさん。ななみさんのような充実の環境が、GW2485TCのようにコストパフォーマンスの良いモニターで多くの子どもたちにも実現され、将来に役立つスキルを磨いてほしいと感じました。

ディスプレイはどれも同じじゃない。配線機能や、スピーカー/マイク、スタンドなどがポイントに

ちなみに、「パソコンのディスプレイはどれも似たようなもの」と思っている人も多いと思いますが、実はそうではありません。竹林氏は GW2485TC について、「USB Type-C接続対応でケーブル1本でモニター接続とノートPCの電源供給ができる点が良いですね。ノートPCを持ち歩く環境なら毎日、何本ものケーブルを抜き差ししている方も多いと思いますが、これなら手間も相当省けます」とコメント。

「デイジーチェーンができるので、自宅でデュアルモニターの環境を作るときに、配線がシンプルになりますね。例えばノートPC1台に、モニターを2台つなげる場合、一般的には複数本のケーブルが必要です。日常的にノートPCを持ち運んでいる場合、その抜き差しも毎回面倒です。しかしデイジーチェーンが可能なGW2485TCなら、モニター2台を並べてデイジーチェーンし、ノートPCとはUSB-TypeCのケーブル1本で完了します」とデイジーチェーンの便利さを語ってくれました。

また、スピーカーとマイクの両方が内蔵されている点も高く評価。

「マイクのオン・オフは子どもがよく混乱する部分なので、色で今の状況を常に確認できる点も非常に分かりやすくて良いと思います。デスクトップPCの場合、マイクとスピーカーを別々に接続すると、連動せずにハウリングしやすくなります。しかし、モニターにその両方が入っていれば、ノートPCに内蔵されているマイクやスピーカーと同じように調節されるので、ハウリングの心配もありません。本当は、わずらわしいハウリングを防ぐためにしているヘッドセットを、する必要がなくなるでしょう」(竹林氏)。

マイクのオン、オフもボタンひとつで切り替え

モニターの高さを上下に調節できる「エルゴノミクスデザイン」についてもその重要性を指摘。スタンダードなモニターだと、高さが調節できないタイプも想像以上に多いそうですが、「モニターの位置は子どもにとって非常に大切なので、例えば高さが調節できるモニターとできないモニターの価格差が5000~1万円程度であれば、高さが調節できる高い方のモニターを買うべき」と竹林氏は語りました。高さ調整ができると、子どもの成長に合わせて使い続けることができます。

●教育の可能性を広げるデュアルモニターを家庭にも
「デュアルモニターがあると、オンライン授業を提供する方も、受講する方も、それだけでコミュニケーションが活発になり、対面授業の良さを再現しやすくなります。教育の可能性を広げるつもりで、ぜひご家庭にモニターを1台ご購入いただきたいですね」と竹林氏は力説します。

ノートPCはコンパクトで持ち運びにも便利ではありますが、ノートPCの画面だけでは使うときに下を向いてのぞき込む姿勢になりがちです。竹林氏やななみさんの保護者の方も言うように、デュアルモニターが理想的なニューノーマルのオンライン学習環境と言えるでしょう。子どもの健康を考えるなら、ノートPCと高さが調節できるGW2485TCのような外付けモニターとの組み合わせを考えてみませんか。

なお、GW2485TCよりもう少し大きいモニターを好まれる保護者の方には、ひと回り大きい27インチの GW2785TC もお勧めです。