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第75回小学館児童出版文化賞、『ツバメの親子はどこにいる』『りょこう』が受賞

株式会社小学館が、第75回小学館児童出版文化賞の受賞作を発表(出典:株式会社小学館、以下同じく)

株式会社小学館は、第75回小学館児童出版文化賞の受賞作として、樫崎 茜氏の『ツバメの親子はどこにいる』と、麻生知子氏の『りょこう』を決定した。

『ツバメの親子はどこにいる』は、くもん出版から2025年9月25日に発行された児童文学作品である。視覚障害のある両親のもとに生まれた兄弟の成長を、昭和・平成・令和の時代を通して描いている。

『ツバメの親子はどこにいる』(樫崎 茜/作 くもん出版/刊)
【概要】
――たぶん、人は、変わることができるのだ。人も、町も、そして時代も、変わることができる。

小学5年生の明照は、入学式が憂鬱でたまらない。春から1年生になる弟の音晴が、目の見えない母・ゆかりに、白杖をもって入学式に来ないでほしいと、駄々をこねているからだ。入学式に来た母の姿をからかってきたクラスメイトたちと、取っ組み合いのケンカをした音晴は、ケガを心配してくれたおじちゃんとその飼い犬・ダイスと友だちになって……。

『りょこう』は、麻生知子氏が手がけ、福音館書店から2025年5月15日に発行された絵本である。こうたくんとおじいちゃんが二人で旅行に出かけ、電車や旅館、湖でのボート、大浴場、卓球、夕食などを体験する様子を描く。

『りょこう』(麻生知子/作 福音館書店/刊)
【概要】
こうたくんとおじいちゃんは、ふたりで旅行にいきます。駅弁をもって電車に乗りこみ、着いたところは、山あいの旅館。湖でボートに乗ったあとは、大浴場で背中を流しあい、卓球で真剣勝負。夕食では、ジュースとビールで「かんぱーい!」。ところが夜、こうたくんは、ホームシックになってしまいます。すると、おじいちゃんは……。ユニークな構図でえがく、孫と祖父、はじめての「冒険」旅行。

今回の選考対象は、2025年3月から2026年2月までに発表された絵本、童話・児童文学などの出版物で、翻訳作品やキャラクター作品、コミックスなどは選考外。幼年ならびに少年少女に推薦したい優れた作品を対象として、審査委員や作家、画家、写真家、書評家、出版社、新聞社、児童文化団体、図書館、書店、読者から推薦を募り、事務局内の委員会による予選を経て候補作を選んだ。

最終審査は荒井良二氏、鈴木のりたけ氏、舘野 鴻氏、森 絵都氏、椰月美智子氏の5人が担当した。読み物と絵本から計13作品が候補となり、9月10日の最終審査会で2作品の受賞が決まった。

小学館児童出版文化賞は1952年、小学館創業30周年を記念して「小学館児童文化賞」として創設された。1960年に「小学館文学賞・絵画賞」へ改称し、1996年以降は現在の小学館児童出版文化賞として、児童出版文化の向上に貢献すると認められる作品や作家を顕彰している。

第75回小学館児童出版文化賞 候補作品(※作品名 ジャンルごと 五十音順)

ジャンル作品名作者名発行所
読み物『イタチと野ネズミのはなし』山下雅洋/文アリス館
読み物『それいけ!平安部』宮島未奈/著小学館
読み物『ツバメの親子はどこにいる』樫崎 茜/作くもん出版
読み物『ふたりのマンガ線』庭野るう/作フレーベル館
読み物『ポジション!』高田由紀子/作岩崎書店
読み物『妖怪サトリのウロコ落とし』長谷川まりる/作小学館
絵本『ある星の汽車』森 洋子/作福音館書店
絵本『くも』しおたにまみこ/作偕成社
絵本『ゾウとクジラ』たなかしん/作小学館
絵本『どきどきしてる』たけがみたえ/作偕成社
絵本『どろぼうジャンボリ』阿部 結/作ほるぷ出版
絵本『やさしいさんぱつや』くすのきしげのり/作、横須賀香/絵小学館
絵本『りょこう』麻生知子/作福音館書店