ニュース

英検が「大学入試ASP」と連携、英検証明書提出を時短化

公益財団法人 日本英語検定協会と株式会社KEIアドバンスが、英検のデジタル証明書とKEIアドバンス提供の「大学入試ASP」との連携に関する基本合意を締結

公益財団法人 日本英語検定協会(英検協会)は、大学入試システムなどを運営する株式会社KEIアドバンスと基本合意を締結したことを、2025年3月13日に発表した。これにより「大学入試ASP」を活用する大学では、大学入試で英検のデジタル証明書を利用できる仕組みが整う。

大学入試ASPは、インターネット出願をはじめ、オンライン受験票・合格発表・入学手続き・成績開示と、出願から入学手続きまでをワンストップで利用できるサービス。一方、英検のデジタル証明書は、英検の合格証明書・英検CSEスコア証明書の電子版で、紙の証明書と同じく英検の公式な証明書となっている。

従来、外部検定試験を大学入試に利用する場合、紙の証明書が届くのを待ち、大学に送付する期間を考慮して出願タイミングを決める必要があった。また、大学の出願締め切り間際に成績が公開される試験では、良い成績を収めていても出願に利用できないケースがある。大学においては、証明書の開封と内容確認、不備連絡に工数がかかるほか、氏名や生年月日の確認時にミスが発生する危険性があり、課題となっていた。

今回の連携により、受験者が英検の合否公開日当日からデジタル証明書の発行および大学への提出が可能になる。また、出願直前まで英検に挑戦する機会が広がり、より高い級資格・スコアで大学入試に臨むことができる。

英検の合否公開日当日から、デジタル証明書の発行と大学への提出が可能に

大学は、志願者に英検のデジタル証明書をひも付け、自動でチェックを行う。目視確認でのチェック工程がなくなり、個人情報不一致による志願者への問い合わせについて負荷を減らすことが可能になる。

英検協会は、今回のKEIアドバンスとの取り組みに続き、ほかのシステム会社各社にも連携を呼びかけていく方針だ。