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高校で家庭学習を促進した結果、7割の高校が「業務量の多さ」が課題と回答
「Studyplus for School」を提供するスタディプラスが調査
2022年8月23日 06:45
教育機関向け学習管理プラットフォーム「Studyplus for School」を提供するスタディプラスは、全国の高校の進路指導主任や学年主任を対象に行なった「全国の高等学校における家庭学習の促進への取り組みに関する調査」の結果を発表した。その結果、家庭学習を促進した結果、7割の高校が「業務量の多さ」や「生徒のモチベーション管理」が課題と回答した。
「全国の高等学校における家庭学習の促進への取り組みに関する調査」は2022年6月13日から6月17日まで全国の高校の進路指導主任、第一学年主任、第二学年主任、第三学年主任に向けてFAXでアンケート回答を依頼、オンラインで回答を得たもの。
回答は479件だが、家庭学習促進に取り組んでいると答えた学校が全体の79.7%にもなり、家庭学習促進に力を入れている学校からの回答を多く得る結果になった。
家庭学習に取り組む理由については、複数回答で97.6%が「学習習慣定着のため」と回答し、次に55.5%が「進学実績向上のため」としている。
また、家庭学習促進への取り組みで課題と感じていることについて問うと、複数回答で「教員の業務量の多さ」と68.3%が回答、「生徒のモチベーション管理」も68.3%が課題と回答した。
一方、生徒との面談時間及びコミュニケーションは十分取れていると思うか、という問いでは、「とてもそう思う」「そう思う」の合計が44%となり、生徒とのコミュニケーションに課題を感じていると回答した高校は56.9%で、いずれも半分以上が生徒とのコミュニケーションの不足や課題があるとした。課題としては、複数回答で45.4%が「時間が取れない」としている。
なお、調査では少数派になるが、家庭学習促進に取り組んでいないとした学校にその理由を問うと複数回答で73.2%が「各生徒に任せているため」と答える一方、取り組んでいない学校のうち、67%が家庭学習促進は必要だと思っていることも明らかになった。