大学向けスクールマネジメントシステム「ヨリソル」β版提供開始

株式会社プラスアルファ・コンサルティングは、教育現場のデータの管理・活用を支援するスクールマネジメントシステム 「ヨリソル」 のβ版を2022年5月に提供開始した。

ヨリソルでは、大学IR（Institutional Research）を支援するための学生データ分析機能（ファクトブック作成支援）や、学修成果の可視化機能、学生アンケート機能などを提供する。

プラスアルファ・コンサルティングは、大学では以下のような課題により校内データを有効に活用ができていない状況だと指摘している。

• 入学前～在学～卒業までのデータを複数のシステムで管理しており、部分的な分析しかできない
• データの集約に一定のスキルや膨大な時間がかかり、十分な分析ができない
• 分析結果を共有できるプラットフォームがなく、学生、教職員への十分なフィードバックができない
• 分析結果を教学マネジメントに活用できていない。

ヨリソルはこの課題に対し、ビッグデータを見える化して気づきを与えるテキストマイニングやデータマイニングなどの技術により、解決を支援する。

ヨリソルは、学生の入学前から卒業後までの情報を一元管理・分析するファクトブック作成支援機能や、学生・教職員が自らの学びの進捗状況を確認できる学修成果を可視化する機能を標準搭載している。

また今後、学生が進路決定する際の判断材料の提供や、教員が授業改善を行なうことができる教育機関向け総合プラットフォームを目指すという。

ヨリソルの特徴は次のとおり。

1. 教育データの一元化で入学前～卒業後まで見える化
ヨリソルは、在学生のデータの管理・蓄積だけでなく、志願者、退学者、卒業生、そして教職員に関するデータも一元管理できる。また教育データを時系列に蓄積することで、同一集団の経年比較や、教職員に紐づけたデータを時系列で分析できるようになる。分析アウトプット用テンプレートも用意されており、専門スキルがなくても簡単にファクトブックの作成が行なえる。

2. 教職員・学生・保護者が利用でき、それぞれを紐づけたデータ収集が可能
ヨリソルは、在学生管理に加え、学生や保護者が利用できる学修成果の可視化機能や授業アンケート機能を提供している。また今後は志願者ページや卒業生向けの同窓会コミュニティサイト等の機能を拡張して提供することも予定している。

3. データ分析に留まらない、データ活用機能の提供
ヨリソルには、データ分析の機能に留まらず、教職員、学生がデータを活用できるよう工夫。例えば、学生が学修成果を確認する際に、卒業生のデータと比較して、自分の不足している点、充足している点を確認できる。

また卒業生の中で、自分が興味のある業界に就職した卒業生の学修成果と比較しつつ、その卒業生の就職活動の工夫や卒業生アンケートも同時に確認できるなど、複数データの組み合わせた形での分析や活用をすることができる。

なお、ヨリソルでは、学習塾、初等・中等教育機関向けの機能の提供も目指している。スクールマネジメントシステムの導入を検討している自治体や教育委員会、教育機関、学習塾を対象に、ヨリソルのトライアルキャンペーンも実施している。