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岡山大学が高1に理系の魅力を紹介、岡山学芸館高校で講演会

国立大学法人岡山大学が、岡山学芸館高等学校(岡山市東区)で「理系の魅力を知る講演会」を開催(出典:国立大学法人岡山大学)

国立大学法人岡山大学は、岡山市東区の岡山学芸館高等学校で、文理選択を控えた高校1年生約300人を対象に、「理系の魅力を知る講演会」を開催したと2026年10月1日に発表した。

同講演には、岡山大学工学部 工学科の情報工学先進コース長を務める岡部孝弘教授が登壇。岡部氏は、自身の専門である画像認識の研究や、大学と企業が協力して研究を進める産学連携の事例をスライドで紹介。高校生にも研究内容をイメージしやすいよう、工学が社会の中でどのような役割を果たしているのかを説明した。

岡山大学工学部工学科には4つの系と11コースがあり、学生は2年進級時に各コースへ配属される。講演では、この仕組みに加え、情報工学先進コースについても紹介している。同コースでは推薦入試を利用して大学院へ進学することで、学部から修士課程までの6年間を通して学ぶことができるという。

岡山大学 工学部 工学科 情報工学先進コース コース長・教授の岡部孝弘氏が情報工学先進コースを紹介(出典:岡山学芸館高等学校)

進路に関する説明では、工学系人材を求める企業の状況や卒業後の就職について、データを交えて紹介した。女性エンジニアが働き続けるための産休や育休制度、卒業生の事例にも触れ、岡山大学工学部が女性技術者の育成を進めていることを説明している。

岡部氏は文理選択を考える生徒に向けて、「数学は裏切らない」と伝えた。数学は時間をかけて基礎から丁寧に努力を積み重ねれば必ず点数に結びつく教科で、現在の得意、不得意だけで進路を決めるのではなく、自分が興味を持つことや将来やりたいことを考え、最後は自分の意思で選ぶことの大切さを語った。

また、理系であっても数学や理科だけを学べばよいわけではないとした。研究費の獲得や論文作成では語学力や文章を書く力も必要になるため、国語を含む各教科をバランスよく学ぶ必要があるとアドバイスを送っている。

質疑応答では、生徒から文系と理系のどちらも得意ではない場合の判断基準や、「就職後に因数分解を使うのか?」といった質問が出た。岡部氏は、因数分解そのものだけでなく、それを学ぶ過程で論理的に考える力を身に付けることが重要だと説明。興味を持てる分野であれば能力も伸びるとして、進路を考える際には「嫌いではないこと」にも目を向けるよう伝えた。

質疑応答の様子(出典:岡山学芸館高等学校)

受講した生徒からは、数学が苦手でも少しずつ取り組みたいと考えたという声や、現在の成績だけでなく将来を考えて文系と理系を選びたいという声が寄せられている。講演終了後にも岡部氏へ質問する生徒が集まり、文理選択や大学での学びについて直接尋ねていた。

講演終了後に岡部氏へ質問する生徒(出典:岡山学芸館高等学校)