ニュース

「科学の甲子園」出場生徒にAI活用と学習習慣を調査、科学技術振興機構

国立研究開発法人 科学技術振興機構 理数学習推進部が、「第15回科学の甲子園全国大会」に出場する生徒と、同年代の高校生を対象に実施した調査結果を発表(出典:国立研究開発法人 科学技術振興機構 理数学習推進部、以下同じく)

国立研究開発法人 科学技術振興機構 理数学習推進部は、2026年3月20日から3月23日まで開催する「第15回科学の甲子園全国大会」に出場する生徒と同年代の一般高校生を対象に、AIの活用や学習時間、将来就きたい職業、科学への関心などを調べた結果を発表した。

調査では、科学の甲子園出場生徒と一般高校生のどちらも、普段の学習でAIを使っている割合は79%だった。一方で、学習以外の生活でAIを使っている割合は、科学の甲子園出場生徒が65%、一般高校生が72%となり、科学の甲子園出場生徒は日常生活よりも学習でAIを使う傾向が強かった。

高校生の4人に3人がAIを活用。科学の甲子園出場生徒は、一般高校生より学習にAIを活用する割合が多い
学習以外の生活でAIを使っている割合は、科学の甲子園出場生徒が65%、一般高校生が72%

科学の甲子園出場生徒がAIを使う場面では、「学習支援」が49%で最も多く、「英語関連」が21%、「調べ物・検索の代替」が14%で続く。自由回答では、「解答集の解説がわかりにくいときに、より丁寧な説明を求める」「英作文の添削」「類義語・対義語を探す」といった使い方が挙がっている。

科学の甲子園出場生徒におけるAI活用の用途は、「学習支援」「英語関連」「調べ物・検索の代替」が上位

学習時間では大きな差が見られた。平日の平均学習時間は、科学の甲子園出場生徒では「2時間~3時間未満」が28%で最も多かったのに対し、一般高校生は「0分~30分未満」が31%で最多となっている。休日は、科学の甲子園出場生徒の85%が2時間以上学習しており、一般高校生では2時間未満が65%を占めた。

科学の甲子園出場生徒の平日学習時間は、「2~3時間」が最多
休日も85%以上が2時間以上学習に取り組む

普段の学習方法としては、半数以上が「間違えた問題を重点的に原因分析・再学習する」(58%)と回答。また、「AIを活用する」「過去問や模擬問題を繰り返し解く」「YouTubeなどの動画教材を活用する」「要点をまとめる」など、学習スタイルに合わせて、さまざまな方法を柔軟に組み合わせていることが判明している。

半数以上が「間違えた問題を重点的に原因分析・再学習する」と回答

将来就きたい職業では、科学の甲子園出場生徒は「研究職」が31%で最も多く、「医療系」が19%、「エンジニア・IT系」が10%で続いた。一般高校生では「未定・決まっていない」が52%で最多となった。

科学の甲子園出場生徒の将来就きたい職業No.1は「研究職」

科学の甲子園出場生徒に、学習に役立ったと感じる経験や活動、趣味について聞いたところ、1位「ゲーム系(17.2%)」、2位「音楽・楽器系(15.3%)」という結果となった。具体的なゲーム名では「マインクラフト」が最も多く、「ポケットモンスター」「桃太郎電鉄」「フォートナイト」がほかに選ばれている。

科学の甲子園出場生徒の学習に役立った経験・活動・趣味の上位は、「ゲーム」「音楽・楽器」

今気になっているニュースとしては、科学の甲子園出場生徒の56%が「AI・生成AI」を挙げ、47%が「宇宙」を選んでいる。AI分野では、「生成AIの数学力がどこまで伸びるのか」「AIが共通テストで高得点(ほぼ満点)を取った」といった性能向上への関心が高く、「生成AIによるフェイクニュース」「生成AIと選挙をめぐるフェイク動画」「画像・動画のフェイク対策」という項目も挙がった。

科学の甲子園出場生徒が今最も注目するニュースは「AI」で、2位が「宇宙」

「科学の甲子園全国大会」は、科学好きの裾野を広げるとともに、次世代の科学技術・イノベーションの創出を担う優れた人材の育成を目的として2011年度に創設。全国の高校生が学校対抗で科学の力を競う大会で、第15回の代表選考には、697校から7,892人がエントリーしており、岡山県立岡山朝日高等学校が優勝している。

優勝した岡山県代表 岡山県立岡山朝日高等学校のメンバー

@@strong|【表彰式】第15回科学の甲子園全国大会(3月22日(日)実施)|black@@

<調査概要>
科学の甲子園出場生徒
調査期間:2026年1月30日~2026年2月10日
調査対象:「第15回科学の甲子園全国大会」に出場する生徒
有効回答数:308件
調査方法:オンラインアンケート
調査主体:科学技術振興機構 理数学習推進部

一般高校生
調査期間:2026年2月3日~2026年2月4日
調査対象:全国16~17歳
有効回答数:421件
調査方法:スマートフォンリサーチ
調査主体:科学技術振興機構 理数学習推進部
※各数値は小数点以下を四捨五入しているため、合計が100%と一致しない場合がある