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JAL、大谷翔平選手の移動距離をベースとした航空券提供プロジェクトを開始

大谷選手をデザインした特別機「DREAM SHO JET」が就航

日本航空株式会社が夢に挑戦する若者の移動を応援する「DREAM MILES PASS」プロジェクトを開始

日本航空株式会社(JAL)は、若者たちが夢を追いかけるための移動を支援する「DREAM MILES PASS」プロジェクトを2024年9月27日に開始した。同プロジェクトは、メジャーリーグで活躍する大谷翔平選手の移動距離892,440kmをベースに、若者たちに航空券を提供して夢の実現をサポートするもの。

背景には、若者を取り巻く「移動格差」や「体験格差」といった社会課題がある。JALが実施した調査によると、中高生や若手社会人の約4人に1人が「移動の負担」を理由に夢をあきらめた経験があると回答した。また、学校の部活動における遠征費用や海外留学を断念する理由として「移動費の負担」が大きな要因となっている現状が浮き彫りになっている。

移動機会の減少による他世代との「体験格差」の影響(JAL調べ:2024年9月実施)

同プロジェクトでは、JALのサポート契約を結ぶ大谷翔平選手が、花巻東高校時代からメジャーリーグで活躍する現在に至るまでに移動した距離を892,440kmと算出し、その距離分の移動機会を若者たちに提供する。さらに、JALのマイレージバンク(JMB)会員が自身のマイルを寄付することで、1マイル=1円相当の航空券として還元され、若者たちを支援できるようにした。

プロジェクトに応募する若者(Dreamer)は、プロジェクト専用サイトで自分の夢や出発地・目的地を入力し、オリジナルの「ドリームパス」を発券する。このドリームパスをSNSでシェアすることで応募が完了する。また、若者を支援する大人たち(Supporter)は、同サイトから自分のマイルを寄付できる。寄付されたマイルがDreamerに航空券として還元される仕組みだ。

Dreamer(夢を抱く若者たち)の応募方法
Supporter(若者を応援する大人たち)の応募方法

プロジェクトの概要は以下の通り。

「DREAM MILES PASS」プロジェクト第1弾 Dreamer概要

  • 応募期間 2024年9月27日~10月31日(木)23時59分
  • 対象搭乗期間 2025年1月14日(火)~2025年6月30日(月)
  • 対象者 満15歳以上(中学生は含まず。義務教育修了者)
  • 賞品 JALグループ国内線往復航空券 普通席もしくはJAL国際線往復航空券 エコノミークラス/1名分
    ※応募したドリームパスの地点に基づいた区間の国際線航空券、もしくは国内線航空券。他社運航便のコードシェア便は対象外
  • 当選者数 応募内容とSupporterからの応援マイル数により当選者数が変動

「DREAM MILES PASS」プロジェクト第1弾 Supporter概要

  • 応募期間 2024年9月27日~10月31日(木)23時59分
  • 対象者 JMB日本地区会員で、応募期間に当キャンペーンに参加した人
  • 必要マイル数 1口:500/1,000/3,000
    ※1マイル=1円相当として、マイル相当額をDreamerに航空券として還元。Supporter参加者には、大谷選手のデジタル壁紙を送付

なお、プロジェクトのシンボルとして、特別塗装機「DREAM SHO JET」が2024年9月29日より就航を開始している。同機体は大谷選手のデザインが施され、2026年3月ごろまで日本国内の主要路線で運航される予定である。

特別塗装機「DREAM SHO JET」

●「DREAM SHO JET」概要
機材:エアバスA350-900(機体番号:JA08XJ)
就航路線:エアバスA350-900型機運航路線
就航期間:2026年3月ごろまで
機内品:紙コップ(デザイン全6種)
※提供するコップのデザインはランダムで、なくなり次第終了となる

「DREAM SHO JET」で提供される紙コップの例

JALは「子どもの夢応援マイル」などの活動を通じて、未来を担う子供たちや若者たちに移動のチャンスを提供してきた。今回のプロジェクトでは、大谷選手のように夢に挑戦する若者に対し、移動と体験の機会を提供することで、社会全体で若者の成長を支援することを目指すという。