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ヤフー、10代調査でフリマ購入経験ありは5割以上、出品経験ありも3割弱

 ヤフー株式会社のフリマアプリ「PayPayフリマ」は、10代を対象にした小遣い事情や消費動向、フリマサービスの利用状況に関する意識調査を実施した。それによると、フリマ購入経験ありは55.7%で、出品経験ありは28.1%、そして、1カ月の平均収入は7000円未満が60.5%となった。

 10代の1カ月の平均収入は、小遣いやアルバイト代を含んで7000円未満が60.5%、7000円以上が39.5%となった。そして、1カ月に使いたい理想の金額は、7000円未満は37.2%、7000円以上が62.8%となり、収入よりも多い金額を使いたい10代が多いことになった。

10代の1カ月の平均収入と使いたい理想の金額

 収入が増えた場合の使い道は、1位が「服装・ファッション関連」、2位が「コスメ・美容・ヘアケア」、3位が「趣味・タレントグッズ」となるが、4位には「貯金」が入った。

収入が増えた場合の使い道

 フリマサービスの利用については、「まだ使ったことがない」が約32%となったが、「買ったことがある」が約31%、「売ったことも買ったこともある」が約25%となり半数以上が購入経験あり。

 10代がフリマサービスで売りたいもの1位は「趣味・タレントグッズ」以下、「ゲーム、おもちゃ」「服装・ファッション関連」「日用品・文具・雑貨/雑誌・漫画」となった。

 実際にPayPayフリマにおける2023年3月における出品データでは、10代女性が1位から順に「テレビ、アニメ、キャラクターグッズ」「タレントグッズ」「K-POP」となり、男性は「トレーディングカード」「テレビ、アニメ、キャラクターグッズ」「Switchソフト(パッケージ版)」となった。

男女別10代出品ランキング

 一方で、ヤフーでは出品や需要についての分析も行い、10代が出品して売れやすいアイテムも分析している。

 実際に10代が「PayPayフリマ」で多く出品していて高値で購入されたものとしては、「レディースコート、アウター」「メンズスニーカー」「レディースショルダーバッグ」といったアイテムがあり、収入が増えた場合に欲しいものの1位となっていることから「手持ちのアイテムを出品すると高値で販売できる可能性がある」としている。

 また、「雑誌・漫画」カテゴリは「PayPayフリマ」で出品者が多く、10代の出品件数はカテゴリ順で3位。さらに、中学、高校、大学で使用する教科書なども多く出品され、需要も多いため「手軽にお小遣い稼ぎができるアイテム」としているほか、書き込みがあっても、勉強法の参考になるなど好まれるケースもあるとしている。

 なお、PayPayフリマでは、2023年2月に出品時の年齢制限を撤廃、10代の出品も可能になったことから、今回の意識調査を4月4日から9日にかけてWebでアンケートを実施して214人から回答を得た。10代向けの売り方、買い方をまとめたWebページも公開している。