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AI時代は高校・大学も学びが変わる、将来に備える発想のPC選びが鍵に!
- 提供:
- 株式会社マウスコンピューター
2025年1月29日 06:30
高校や大学の子を持つ保護者は、子供用のPC選びでこんな疑問を持っていないだろうか。
「高校や大学といっても、そんなにPCは使わないんじゃない?」
「うちは文系だから安いPCでも十分かも?」
「うちの子はPC使いこなせないと思うし……」
今の高校生や大学生は、小中学校時代にGIGAスクール構想が実施され、1人1台端末による学習を経験してきた世代だ。学習や学校生活はどんどんデジタル化が進み、今や大学は文系・理系に関係なくAI教育が導入されるなど、学び方や学習内容が大きく変わってきている。
こういう時代に保護者はどのようなPCを選べばいいか。高校生や大学生の教育事情やPC利用に詳しい先生や有識者を招き、PC活用や選び方のポイントについて語ってもらった。
文系・理系に関係なくAIを学ぶ時代へ
――今、高校生や大学生のPC利用はどのように変わってきているのでしょうか?
能城(東京都立三鷹中等教育学校 教諭) 今の時代の高校生にとって、PCはなくてはならない文房具になっています。
本校の場合、先生からの連絡はMicrosoft Teamsを利用していますし、課題の提示・提出もデジタルで行っています。なので、PCを持ってこないと学習や学校生活に支障が出てしまう。これは本校だけでなく、GIGAスクールを機に多くの学校でデジタル化が進んでいますので、似たような状況になっていると思います。
だからこそ、PCの使いにくいさが足かせになってはいけないと思うんです。生徒や学生が使う文房具だからといって、“そこそこのモノ”でいいということはないと考えてます。
小酒井(玉川大学工学部 教授) 全くその通りですね。大学も以前は、PCを使うのはレポートをまとめるくらいでしょといった感覚だったと思いますが、今は全然違っています。
多くの大学では文部科学省が実施している「数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度」に取り組んでいて、大学生は文系・理系に関係なく、AIやデータサイエンスの初級レベル、応用基礎を学ぶことが求められています。卒業論文も、文系の学生であっても仕事で必要になるからという理由でアンケートのデータ分析を行ったりするようになってきました。
あとは、今の大学生の場合、余白時間にPCで何かを作ったり、興味あることを広げてみたりと趣味でも使うこともかなり多いですよね。例えば、うちのゼミ生でVTuberの配信を見ることが好きだった学生は、卒業時には生成AIとLive2D(※)を組み合わせて、AIコンシェルジュを作ってました。
※イラストを2Dアニメーションのように動かせるアプリ
讃井(ライフイズテック株式会社 取締役 最高AI教育責任者) 私も、今の子供たちにとってPCは必須のツールであると同時に、可能性を広げるツールであると感じますね。
私たちのプログラミングスクールに来ている中高生は、PCで映像や3Dゲームを作ったり、プログラミングでアプリを作ったりしていますが、そうした経験がきっかけで情報系の学部に進学する子も多いし、将来エンジニアや起業をめざす子も出ています。
そういう子たちを見ていると、中高生であってもPCのスペックは重要だし、やりたいことができるPCを選ぶことが大切だと思いますね。例えば、3Dゲーム開発環境である「Unity」を使って何か作ってみたいと思ったとしても、Unityに対応できるPCでなければ、その瞬間に可能性は失われるわけですから。
能城 そうですね、やっぱり、今の高校生や大学生には、PCでクリエイティブなことができるってことを学んでほしいですよね。
讃井 同感ですね。あとは最近の傾向として、中高生のアウトプットの質が高まっていることも感じますね。Unityのような大人と同じツールを使った3Dゲーム作品を作る子もいれば、AIを使って課題解決に取り組む中高生も増えています。
今年のアプリ甲子園で優勝した高校生の子も、彼自身が小学生向けのプログラミングスクールでアルバイトをしていて、小学生の質問に一遍に対応できないからと生成AIでプログラミングの支援ができるアプリを作っていました。
小酒井 それは、大学でも同じような傾向がありますね。今の高校生って社会課題への素地があり関心も高くて、そういうプロジェクトはやる気を持って取り組む学生が多いように思います。
うちの学生も、企業と連携してデパートの空き店舗を効果的に利用するプロジェクトに取り組んでいるのですが、PCで映像や音楽を駆使したデジタルアート空間を創っています。これって、自分たちが社会に関与できる、社会に影響を与えられると思える大事な活動ですし、それを実現できるPCであることが絶対条件なんですよね。
学生のうちに経験させたい、本物のPCで広がる可能性
能城 私はね、PCで作品を作ったり、課題解決をしたりするのも大事だと思うのですが、それ以前に、生徒たちが本物のPCを知っているか、快適に動くPCがどういうものかを知っておくことが大事だと思っているんです。
讃井 確かに、その通りですね。
能城 だから、本校では都立高校生が購入するPCについても、いいスペックを選ぶように伝えています。これって、料理でおいしいものを食べたときに「おいしい」って分かるのは、いいものを知っているからこそ、っていうのと同じなんですよね。中高生のうちに本物のPCに触れておくと、「このPCを使ったからこんな体験ができたんだ」って後から分かるんです。
そういう考えもあって、校内のSTEAMラボでは、マウスコンピューターのクリエイター向けPC「DAIV」を自由に使えるようにしています。Core i7でグラフィックボードが入っていて、4K解像度のモニターまでそろっている環境なのですが、自由に使えるとなると高校生って大人の想像を超えた活動を始めることがありますよ。
小酒井 それは、すごいですね。生徒たちは、STEAMラボでどういうことをやっているんですか?
能城 主には、ビジネスパーソンやプロが使用するアドビ社のソフトを使って映像編集したり、デザインをしたりしています。生徒の端末でもそれなりに動くのですが、STEAMラボのPCは、大量のメモリ、高速なCPU、快適な画面の良さは使えば誰でもわかるので、できることも変わってくるんですよ。良いPCが生徒の可能性を広げていると感じます。
讃井 とてもよくわかります。逆に言えば、不便だったり、使いづらかったりすると、PCを使いたいとは思わないで嫌いになってしまうこともありますしね。「スマホでいいじゃん」になってしまう。
小酒井 確かに。大学生になると授業やレポート、企業とのプロジェクトなど一気に利用する機会が増えるので、自分が受けられる教育の幅を広げるためにもハイスペックなPCを持ってできることを増やしておくことが、絶対にいいと思うんですよね。大学生は趣味やサークルでもPCを使うことが多いですしね。
能城 その一方でハイスペックなPCというのは値段も高く、保護者の方の負担もあるんですよね。そんなに高いPCを買っても、本当にうちの子が使いこなせるようになるのか、そんなことを疑問に感じられていると思います。
でも、ハイスペックなPCを買うのって、サッカーを習っている子供にいいシューズを用意したいと思うのと同じなんですけどね。なかなかわかってもらえない……大人目線で「あなたはこのぐらいしかPCを使わないでしょ」という押し付けをしてしまうと、子供の可能性を潰してると思うんです。
讃井 タマゴが先か、ニワトリが先か、というのと同じなんですよ。やりたいことが先にあるから、それに合わせてPCを買おうって普通は思います。これはある意味、正しいのですが、子供が才能を発揮するケースは、親がいいPCを買ってくれた、せっかくだからゲームやYouTubeを見るだけでなく、何かやろうと思ってプログラミングを小学生から始める。そんなケースが意外に多いように思いますね。
小酒井 これは余談ですが……我が家の場合、私のお古のPCを使っていた妻に新品の良いPCを使ってもらうようにしたところ、活用のモチベーションがあがって子供のPC利用にも理解が広がったといったことがありました。PCの購入って母親の意見が影響することもあると思いますが、そういう場合は、母親にこそ良いPCを使ってもらうのが大事かも……と思ったりします(一同爆笑)。
ここに気を付けて選びたい、高校生・大学生のイマドキのPC選び
――これから、高校生や大学生が新しいPCを買うときに選ぶポイントになることを教えてください
能城 グラフィックボードが入ったクリエイター向けの「DAIV S4-I7G60SR-D」と、軽量薄型の「MousePro G4-I7U01BK-E」、どちらか1つではなく両方欲しいですね(笑)
学生で言えば、授業の隙間に作業をする時にはモバイル要素が必要で、軽くて、バッテリーが持つ快適なPCが必要です。そして、この「MousePro G4-I7U01BK-E」は、14インチで本当に軽いですね。約946gという軽量でありながら、満員電車でもみくちゃにされても大丈夫そうな剛性もあって使いやすそうです。学生の普段使いにはこのようなノートPC1台あればいいと思いますね。学部にもよりますが、レポートもデータ分析も、プログラミングもこの1台で十分対応できるでしょうね。
讃井 946gって本当に軽いですね。今は学生たちもいろんなところにPCを持ち運びするので軽いって重要ですよね。あとは堅牢性も、とても大事な要素だと思いますね。このPCに貼ってあるMILスペック合致のステッカーは、頑丈さの証明でもあって頼もしいです。
小酒井 大学生にはバッテリーの性能も重要ですよ。今どきの大学って教室の設計もアクティブラーニング仕様にされていて、可動式の机や椅子が多いんです。そうすると電源コンセントが壁にしかないことも多々あります。床にコンセントがあるところも一部はあるんですが、多くの場合は朝から晩まで充電できない教室にいるってことも多々あると思いますよ。
理工系の学生なら3年生くらいから研究室に属するとそこに立ち寄って充電できることもありますが、文系の学部だと居場所がないことが多く、バッテリーの稼働時間が問題になってきますね。そうなると、「MousePro G4-I7U01BK-E」のように長時間稼働するPCは有利ですね。教室の設計思想は大学ごとに異なりますので、そこは注意して選んでほしいです。
讃井 あとは、放熱も大事ですよね。中高生や大学生は電車移動が長い人もいるし、ノートPCを膝の上で使う人は多いので、熱くなりすぎないことも大切。
能城 その通りですね。ちなみに、今日はじめて「DAIV S4-I7G60SR-D」を見ましたが、グラフィックボードを積んでいて、このサイズなのかと驚きました。そもそも、グラフィックボードを積んでいるノートPCもあまりないし、あったとしてもサイズが大きいんです。それが、14インチでグラフィックボード搭載ですからね。放熱も気になりますが、底面にこれだけ吸気用のスリットがある。万全の冷却性能で、これなら熱くならずに使い続けることもできそうですね。
小酒井 大学生にはグラフィックボード搭載のノートPCだと有利な場面もありますね。玉川大学では文系学部でも3D CADを使って実際にモノづくりをしている学生がいますし、簡単なCADでも動くようにしておいたほうが、できることも広がりますね。
もちろん工学部になるとグラフィックボードは必須です。ロボット制御シミュレーターを使うことも当たり前になってきたし、ゲーム開発やAIにかかわるプログラミングの授業で、GPUのボックスを接続して動かすこともある。課題をまとめるとなると、自宅でも動かせる環境が必要なのでグラフィックボード搭載のPCが適してきます。そうすると「DAIV S4-I7G60SR-D」のようなPCはいいですね。14インチの画面で高性能グラフィックボードを内蔵して、重さも2kg以内に抑えてある。
讃井 なるほど。大学生になるとグラフィックボードって結構重要なポイントですね。自分のやりたいことからPC選びをしていくのがいいと思いますが、後からやりたいことが増えることも考慮してハイスペックにしておくのもいいかも…今はやってなくても、あとからグラフィック系のソフトを使いたいってこともあるだろうし。
能城 もうひとつ重要なことは保証です。高校生の場合、PCには少なくとも3年保証を付けておくと安心して使えますよね。買ってあげたPCが1年で壊れて使えなくなってしまうのでは、保護者の方は本当に困ると思うんです。
もちろん我々は学校だから、壊す・壊れる経験をして、大事に扱うことを学ぶ必要もあります。例えば生徒はノートPCを閉めた際に、画面とキーボードの間にクリアファイルを入れてしまってキートップを破損させてしまうことがよくあるのですが、これって経験値がないのでやってしまうんですよね。大人が想像もしないことでPCが破損することもあるので保証は必要です。
小酒井 いやいや、大学生も壊しますよ(笑)。大学生で多いのはペーパークリップ。PCにペーパークリップを置いたまま画面を閉めてしまうことがありますね。それが理由か分からないですが、キーボードの「2」や「W」のキートップがなくなっているとか、壊れている学生もいたりします。マウスコンピューターのPCは4年間保証も選べるんですよね。これは保護者に喜ばれると思います。
将来への可能性を広げるハイスペックPC
――ハイスペックPCは高校生や大学生にどんな影響をもたらすと思われますか?
能城 高校生はこれから進路を選ぶ段階です。自分の好きなこと、得意なこと、学びたいことに対して、自分の世界を広げていく掛け算ができるツールだと思ってほしい。社会とつながりをもったり、コミュニケーションしたり、アウトプットしたりと、自分の世界を切り拓いていく道具として使ってほしいですね。
讃井 高校生や大学生にとってのPCって人生が変わるくらい影響してくると思うんですよね。PCのスペックで学び方や創れることの幅が変わってくるし、PCが見せてくれる世界も変わってくる、だから人生が変わる。これから高校生や大学生は、ライフステージによって学び方や働き方もどんどん変わってきますが、良いPCは自分の可能性を広げてくれるものだと思います。
小酒井 私たちの大学の工学部ではAIを使うことを前提とした指導計画に見直していて、大学全体も人材育成としてAI教育に力を入れています。単に「AIが便利だから使っていこう」ではなく、AIにできること、AIと協業すること、人間にしかできないこと、この3つを学ぶことを重視していて、これからの社会人基礎力もこうした部分が求められると思います。そう考えると、もはやPCは「機械を買う」という発想ではなく、「人に投資する」という発想で捉えていく方がいいかも。それくらい今の学生にとってPCがもたらす影響は大きいと考えています。
高校生や大学生にとって、PCの利用が当たり前となった今、単に「使いこなす」だけでなく、AI時代において何を創造できるかが問われる時代となっている。そのためには、自分の可能性を広げるためのPC選びが重要であり、それが将来の選択肢やチャンスにつながることは見過ごせない。ハイスペックなPCを手にした子供たちには、わくわくしながら新しいことに挑戦し、自らの可能性を広げてほしい。